この記事では、「企業誘致」と「企業立地」の違いを分かりやすく説明していきます。
「企業誘致」とは?
企業誘致は、きぎょうゆうちという読み方をすべき言葉です。
文字で表記されている言葉を見れば理解出来る様に、営利を目的として継続的に生産や販売等の経済活動を行う組織体である企業の文字に、招き寄せるという意味を持つ誘致の文字を付け足す事で誕生した言葉となっています。
そのため企業誘致とは、自治体等が地域の経済や産業振興を目的として企業の拠点や工場等を招き寄せる事を意味するのです。
「企業誘致」の使い方
企業誘致は、地域の経済や産業が振興するのを目的として、自治体が行うのが基本となっています。
なので自治体や企業を絡める形で、この言葉が使用される事が多いです。
特に地方都市の中には地域活性化を狙ってこの企業誘致を目指す所が多い事から、この言葉が使われる事が少なくありません。
「企業立地」とは?
企業立地は、きぎょうりっちという読み方をする言葉となっています。
漢字で表記された字を見れば分かる様に、営利を目的に継続して経済活動を行う組織の事を表す企業に、産業を営むのに適した土地を選んで決めたり工場やお店をつくるといった意味を有する立地の字を加える事で成立した言葉です。
だからこそ企業立地は、一定の地域に関連性がある企業同士が立地する事で効率的な分業が可能になる等の利点が生まれるため、それを促進しようとする試みを意味しています。
「企業立地」の使い方
企業立地は、効率的な分業を行い易い環境を生み出す事で産業の発展を促すといった目的で行われるのが基本です。
そのため地域産業の発展を目論む、地方自治体が積極的にこの企業立地を促進している事が多いため、地方自治体と共にこの企業立地という言葉が用いられる事が珍しくなかったりします。
「企業誘致」と「企業立地」の違い
企業誘致と企業立地は、文字を見比べれば即座に分かる様に、誘致と立地という言葉の違いがあります。
しかもその言葉の違いにより、表す意味合いにも違いがあるのです。
まず企業誘致は、地域産業の振興を狙って自治体が企業の拠点や工場等を誘致する事を表す言葉となっています。
一方の企業立地は、主に自治体が一定の地域に企業や工場を立地する事で、効率的な産業の発展を促進しようとする試みです。
「企業誘致」の例文
・『企業誘致に成功した事で、衰退していたこの地域にも明るい兆しが見えています』
・『過疎化を食い止めるためにも、何とか企業誘致を成功させたい所です』
「企業立地」の例文
・『多くの自治体が企業立地を推進すべく、優遇制度や助成金を設けています』
まとめ
2つの言葉は、企業の後に誘致という言葉が付くか立地という言葉が付くかという明確な違いがあります。
更に表す意味も違っており、企業誘致は地域の発展や産業振興を目的に主に自治体が企業や工場の誘致を行う事です。
対する企業立地は、こちらも主に自治体が同一地域に企業や工場の立地を目指す事で、産業の効率的な発展等を促進するという事を意味する言葉となっています。