この記事では、「伝家の宝刀」の意味を分かりやすく説明していきます。
「伝家の宝刀」とは?意味
「伝家の宝刀」は、代々一族に伝えられてきた秘伝のことで何度も使用する秘伝とは異なり、いざというときにおいて使用する秘伝のことを比喩した表現のことです。
その為、「伝家の宝刀を抜く」というのは秘伝を使用するということになるのですが、絶対に使用する秘伝は、何度も使用することは許されないのが「伝家の宝刀」になり、何度も秘伝を使用した場合、ありがたみが薄れ、宝物といえる技術ではないと言い切れます。
「伝家の宝刀」の概要
「伝家の宝刀」は、要は昔は刀という物が戦の時代においては戦局を左右するが上ここぞというときにのみ、性能が良い刀を使用して窮地を凌げというのが、今でいう「伝家の宝刀」の原型になります。
その為、何度も高性能な刀を抜いた場合、どんなに性能が良い物でも劣化していくが故ありがたみを失いそこら辺にある刀と変わらなくなるというのが「伝家の宝刀」という比喩の表現法です。
「伝家の宝刀」の言葉の使い方や使われ方
「伝家の宝刀」は、ここぞというときに使用する秘伝のことのように使用します。
「伝家の宝刀」を使った例文
・『我が家には伝家の宝刀のような秘伝は無い』
この例は、我が家に秘伝のような物が一切なく、ここぞというときに役に立つものは無いという例です。
実は、「伝家の宝刀」を持たない家庭も存在しており、実力主義の家系においては裏技のように見て取れる秘伝を持ち合わせていない家庭も存在するのです。
この例はまさにそんな例で、裏技は無いと言いのけています。
・『伝家の宝刀が全く役に立たない』
この例は、残念な例で我が家に伝わる裏ワザが全く世間一般で通用しないというケースです。
実は、宝刀や秘伝という物は客観的に見て自分たちの持つ技術がどうであるかなので自分たちが優れていると信じた技術や裏技でも周囲からすれば大したことがないケースがあり得ます。
この例はそんな例で、たいしたことがない技術を秘伝だと信じた例です。
まとめ
「伝家の宝刀」は、聞こえとしては伝説級の技術や裏技に家宝のことを指すのですが、問題においてはそれら技術や家宝は本当に優れているのかという問題です。
何故なら、自分たちが伝説級であると思っているだけで実はたいしたことがない技術をありがたがっている可能性があるのも、「伝家の宝刀」でたとえ、「伝家の宝刀」を抜いても立ち行きできないのであれば全くと言ってよいほど、「伝家の宝刀」は曇っているかさび付いており、もはや歴史においては必要とされてない技術や知識であると言えます。
その為、最近では、「伝家の宝刀」という言葉を使用しないのは、恥をかく可能性があるが故で自分たちはその技術や技が優れていると勘違いをしていて実際には世間で見れば大したことがない場合、恥をかくのが「伝家の宝刀」なので最近ではこの言葉はあまり使用されていないのです。