「箝口令」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「箝口令」とは?意味と使い方

この記事では、「箝口令」の意味を分かりやすく説明していきます。

「箝口令」とは?意味

「箝口令」とは、口に指定はいけないことを国側が発表することです。

つまり、通常は、人は様々なことを口にすることが許されますが、「箝口令」が発動するとそのことに関する話をしてはならず、口にすることもできなくなります。

例を挙げれば、総理大臣が汚職をしたことを「箝口令」という形で触れてはいけないと決めれば、「箝口令」が解除されるまですべての人民は、総理大臣が汚職をしたことについては触れてはいけません。

触れると、対象者を処罰する権限が国側にあるので対象者は絶対に人の目がある場所では「箝口令」に触れる行為は行わないのです。


「箝口令」の概要

「箝口令」は、国家権力者が触れられるとまずいことに蓋をする意味で使用する権限で、自由を拘束する行為です。

ただ、この権限は良い意味においては国民を動揺させないよう触れてはいけないことを隠すことができるため、動揺を抑える方法においては最も適している手法です。

ただ、問題においては、人々が内容を把握し始めると途端に動揺が広がり、真実を求めて人々が暴徒化するという問題もあるため、真実を隠すという行動自体がデメリットになるのが、「箝口令」になります。

よって、現代の日本では、あえて都合が悪いことでもニュースで放送することで人々があらかじめ暴徒化しないよう真実を示したうえで、対抗処置も講じているが故、「箝口令」は発動しません。


「箝口令」の言葉の使い方や使われ方

「箝口令」は現在では、発動されることはなく、国がすべての者に対して口止めをするというよりかは、個人同士で「箝口令」と言って口止めをするという認識になります。

「箝口令」を使った例文

・『社内で箝口令を発動し、新工場の案件については触れないこととする』
この例は、会社内で新工場に関する話は触れてはいけない話とするという例です。

つまり、秘密を重視するため、その話をするなと命令されていますが、現在では、「箝口令」は国が発動する号外ではないため、秘密をばらしても捕まるということはありません。

まとめ

「箝口令」の役割は、徹底した秘密厳守にあります。

逆を返せば、「箝口令」は秘密を外部に漏らさないという特性上、漏らした人物を特定しやすくするために口止めをすることを意味しており、漏らした人物は、罰を受けるが故秘密を守るという国が対象を罰する行為です。

よって現在では、民主主義の国においては、「箝口令」は機能しません。

何故なら、秘密を公表する権利があるからです。

ただ、秘密を話して周囲を混乱させた場合、その責任は、秘密を公表した人物が負う必要があるので、必ずしも、秘密を公表するという行為が良い方向に行くとは限らないです。

むしろ、秘密を公表したことで損害が出た場合、その責任は秘密を公表したものにあるため、損害に対する請求が来ても断る権利はあってもおそらく要求を受け入れるしかないでしょう。

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