「余波を受ける」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「余波を受ける」とは?意味と使い方

この記事では、「余波を受ける」の意味を分かりやすく説明していきます。

「余波を受ける」とは?意味

海などで波の立つ原因(風や地震など)が去ったあとも残っている波や、ある大きな事柄が周囲のものに影響を及ぼすことを余波といい、それを受けることを指します。

「台風の余波を受けることで観光客が減る」は台風の影響によって直接的な被害を受けたという意味合いよりは観光客が減るという被害を強く指す言葉です。

どちらかというとネガティブな意味合いに使われている言葉で、パンデミックの余波を受けるなど、余波の元になっている物自体もネガティブな現象が使われることが多いです。

人気の余波を受けるという言葉では人気に便乗するような意味合いが入っており、人気が原因となって騒動が起きてしまうというケースも挙げられます。

ただし、ブームの余波という言葉ではブームとなった現象が意外な形で現れたことを指す場合がありこちらはポジティブな用例もあります。


「余波を受ける」の概要

余波を受けるという言葉は大きな出来事があっての別の影響を指す言葉で、「感染症のパンデミックの余波を受ける」では、「感染症のパンデミック」が最も大きな被害、余波を受けているものは感染症の影響で客足が減ってしまうことや、スポーツ大会が開催できないこと、工場が運営できないことなどを指し、この場合、主原因ではないものが余波を受けるもの、この場合は主原因は感染症のパンデミックです。

余波を受けずに済むという被害を受けなかったという意味合いの使い方もあります。

なお、人物の成功による影響は直接余波を受けるという言葉は使わず、「ゴッホの余波を受ける画家」などという使い方はしません。

藤井八段ブームの余波を受ける将棋教室など、「成功した人名+ブームの余波を受ける」という言葉は使われており、成功を成し遂げた人に追いつこうとする人の姿を指すことがあります。


「余波を受ける」の言葉の使い方や使われ方

災害そのものではないものの被害を受けてしまったケースを指すことが多い災害の余波を受ける、作品の背景となった土地などを訪れるケースを指す、アニメのブームの余波を受ける、健康食品の生産元などに受けた影響を指すことが多い健康ブームの余波を受けるなどの使い方があります。

言葉としては新聞やインターネットニュースなどでも見ることがある時事的な内容で使われる言葉です。

なお、現在余波を受けるものを指して使用することが多く、あまり過去に振り返っての使用はしない言葉と言えるでしょう。

「余波を受ける」の類語や言いかえ

影響を受ける、あおりを受ける、ネガティブな意味合いでは暗い影を落とす、二次被害などが類語となっています。

「インスパイアされる」は自分の意図が含まれるためか類語ではありません。

まとめ

余波を受けるは大きな出来事があっての別の影響を指す言葉で、台風の余波を受けることで野菜が値上がりしたなどの用例があります。

決まりではありませんが、ややネガティブなことに使われる傾向の言葉です。

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