この記事では、「余談」と「雑談」の違いを分かりやすく説明していきます。
「余談」とは?
「余談」とは、本筋の話ではなく、あまり役に立たないかも知れない話を指す言葉です。
話の内容は、たわいもない事柄ですが、本筋の話の内容と多少なりとも関連した内容の話を指すものです。
一般的には重要性の高い本筋の話と切り分けるために、『「余談」ですが』や『ちなみに』と前置きして話されます。
ビジネス等の会話において、本筋の話に「余談」を挟む事で、話のメリハリを付け、一旦本筋の話から少し離れて気を緩めると言うメリットがあると言えます。
しかし上手に挟まなかったり、多用し過ぎると、本筋の話の内容をぼやかしてしまうデメリットもあると言えます。
ちなみに、「余談」の同音異義語に「予断」があります。
この「予断」は前もって判断することや予測する事を意味する言葉で、『病状は予断を許さない状態。
』や『予断を持たずに、白紙状態から考え直そう。
』の様に使用されます。
話の中で、両言葉の意味を取り違える事はないでしょうが、文章を書く際には、漢字を間違えないようにする事が大切です。
「雑談」とは?
「雑談」とは、さまざまな内容のことを気楽に話すこと、またその話を指す言葉です。
「雑談」の類語として、閑談 ・ 談笑 ・ 歓談 ・ 雑話 などがあり、また俗語としては駄弁るや くっちゃべるも上げられます。
「余談」と「雑談」の違い
「余談」とは、本筋の話ではなく、あまり役に立たないかも知れない話を指す言葉です。
また「雑談」とは、さまざまな内容のことを気楽に話すこと、またその話を指す言葉です。
いずれも重要な話と言うよりも、気楽に話せるたわいもない話と言う点は共通しています。
では「余談」とは?の項で記載した様な、本筋の話が一段落した時に、『余談ですが』や『ちなみに』と言った言葉を挟んで話題を転じる事がありますが、この時に『雑談ですが』とは一般的は言いません。
すなわち、同じような無駄話であっても、「余談」には本筋の話と少なくとも関連性のある話と言うニュアンスが強いのです。
もし、本筋の話から一息つく時に、全く関連性のない「雑談」を挟む場合には、『話は変わりますが』と前置きするのが一般的です。
従って、「余談」にはあくまで本筋と関連性がある無駄話に使用する習慣があり、「雑談」にはそうした関連性がない場合に、広く使うと言う違いがあると言えるのです。
また「余談」は「雑談」の中でも、本筋と関連性がある「雑談」の事を指しているともいます。
まとめ
「余談」とは、本筋の話ではなく、あまり役に立たないかも知れない話を指す言葉で、「雑談」とは、さまざまな内容のことを気楽に話すこと、またその話を指す言葉です。
従って2つの言葉には、重要な話と言うよりも、気楽に話せるたわいもない話と言う点は共通しています。
しかし「余談」は本筋に関連性のある無駄話に使われる事が一般的で、言い換えれば「余談」は「雑談」の中でも、本筋と関連性がある「雑談」の事を指しているともいます。