「保守」と「保全」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「保守」と「保全」の違いとは?違い

この記事では、「保守」「保全」の違いを分かりやすく説明していきます。

「保守」とは?

正常な状態を保つことを意味する「保守」

例えば、機械などが故障していないかなどをチェックすること、サーバーが正常に動作しているかチェックこと、など、対象となるものが正確に動作しているか点検や管理を行うことを意味する言葉となります。

このような意味から、「保守」を別の言葉で表す場合、「維持管理」「メンテナンス」「手入れ」「維持作業」「整備」などとなります。

また、「保守」の対義語は、「革新」です。

「革新」には、旧来の制度・組織・方法・習慣などを改めて新しくすること、といった意味があります。


「保守」の使い方

「保守」を用いた言葉には、「保守点検」「保守政党」「機械の保守」「保守政権」「保守派」「保守的」などがあります。


「保全」とは?

保護し、安全であるようにすることを意味する「保全」

安全に保つことを意味し、なにかの状態を変えることがないように守ることとなります。

このような意味から、「保全」を別の言葉で表す場合、「保存」「保つ」「保護」「管理」などとなります。

「保全」の使い方

「保全」を用いた言葉には、「環境保全」「領土保全」「証拠の保全」「財産の保全」「里山の保全」「保全システム」などがあります。

「保守」と「保全」の違い

「保つ」という漢字の後に「守」が付くか、「全」が付くかによって、意味が異なる「保守」「保全」

「保守」の場合、現在の機器などの動作に問題が発生しないように常に管理や点検を行うことを意味する言葉となります。

一方、「保全」の場合は、今のままの状態を保つように守る、監視することを意味しています。

単にそのままの状態を維持するだけではなく、変化がないように見張っておくことが「保全」なのです。

動きがあり稼働するようなものには「保守」

環境などに対しては「保全」が基本的な使い分けとなります。

「保守」の例文

・『彼の考えは、非常に保守的な考えです。』

・『業務を正常に行うためには、機械の保守という仕事は非常に重要な仕事のひとつとなります。』

・『私の仕事は、社内すべてのパソコンのシステム保守となります。』

・『鉄道会社に勤める夫は、線路の保守点検を行っているため夜間の仕事が多いです。』

「保全」の例文

・『私は、大好きな故郷の里山保全の取り組みを同級生たちと行っています。』

・『一言で、環境保全というが、環境保全ほど難しいものはないと私は考えています。』

・『父が残してくれた財産の保全を私なりに努力し行っていくつもりです。』

・『今ある証拠の保全に最善を尽くさなければならない。』

まとめ

以上のような違いがある「保守」「保全」

正常な状態を保つことを意味する場合は「保守」を。

保護し安全を保つ場合は「保全」をといった考えで使い分ける言葉となります。

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