「放る」と「投げる」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「放る」と「投げる」の違いとは?違い

この記事では、「放る」「投げる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「放る」とは?

「放る」には3つの意味があります。

1つめは、手を使ってものを飛ばすです。

それほど力を入れずに飛ばす場合をいうことが多いです。

ボールを飛ばすときのことで考えてみます。

小さな子どもとボール遊びをするとき、思いっきり飛ばすことはないでしょう。

子どもが受け取れるように、軽い力でボールを飛ばすはずです。

このような軽い飛ばし方を意味しています。

2つめは、途中でやめるです。

やっていたことを最後までやらず、そのまま放置することを意味しています。

やらなければならない宿題があるのに、それを途中でやめて遊びに行ってしまうなどをいいます。

この場合は「宿題を放って遊びに行く」ということができます。

3つめは、あきらめて放棄するです。

もう無理だと思って、そのままにしておくことをいいます。

たとえば、試験の問題が難しすぎて解くことができず、そのまま試験をやめてしまうといったことです。

この場合は「試験を放る」ということができます。


「放る」の使い方

ものを飛ばすという意味では、手を使って軽く飛ばす場合に使うことが多いです。

他にも、そのままにする、放棄するという意味でも使用されます。


「投げる」とは?

「投げる」には5つの意味があります。

1つめは、物を飛ばすです。

手を使って遠くまで飛ばす場合をいうことが多いです。

たとえば、野球で手を使ってボールを飛ばすことを「投げる」といいます。

2つめは、抱えたり、つかんだりして転ばすです。

柔道の技のような動きがこれにあたります。

3つめは、身投げをする、倒れるように体を外に出すです。

「崖から身を投げる」といったことを指しています。

4つめは、放棄するです。

やっていたことを途中でやめて、かえりみないことをいいます。

5つめは、ある方向にむかうようにするです。

「視線を投げる」のような使い方をします。

この場合、視線をある方向に向けて届くようにするといった意味合いになります。

「投げる」の使い方

いくつもの意味があり、さまざまな場面で使用されています。

物を飛ばすという意味では、遠くまで飛ばす場合に使うことが多いです。

「放る」と「投げる」の違い

2つの言葉は、ものを飛ばすという意味が似ていますが、使い方に違いがあります。

「放る」はあまり力を入れないで飛ばす場合に使うことが多いです。

「投げる」は力を入れて遠くまで飛ばす場合に使うことが多いです。

また、あきらめる、放棄するという意味も似ていますが、やや意味合いが異なります。

「放る」は後回しにする、「投げる」はやめるといった意味合いがあります。

「放る」の例文

・『客席に向かってボールを放る』
・『パスを放る』
・『宿題を放る』

「投げる」の例文

・『怒りからラケットを投げる』
・『全部投げることができた』
・『全力で投げる』

まとめ

手を使ってものを飛ばすという意味が同じ2つの言葉ですが、使い方に違いがあります。

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