「偏狭」と「狭量」の違いとは?分かりやすく解釈

「偏狭」と「狭量」の違い違い

この記事では、「偏狭」「狭量」の違いを分かりやすく説明していきます。

「偏狭」とは?

「偏狭」には、2つの意味があります。

1つめは、他人の言ったことや、やったことを受け入れる心が狭いことです。

自分だけの狭い考えにとらわれることです。

日本では、結婚をしたら妻は夫の姓を名乗ることが一般的です。

夫が妻の姓を名乗ることもあり、夫または妻、どちらかの姓を名乗らなければなりません。

夫と妻が別の性を名乗ることはないのです。

しかし、世界には結婚をしても、妻は夫の姓を名乗る必要はなく、結婚前の姓を名乗ることができる国も存在しており、夫と妻が別の姓を名乗ることが可能です。

こういったことを考えると、日本の考えは、日本という国の狭い考えであるといえるかもしれません。

もう一つの意味は、土地が狭いことです。

どれくらいの面積を狭いというのか定義はありませんが、余裕がないような場合を狭いといいます。


「偏狭」の使い方

日常生活では土地が狭い意味で使われることは少なく、もう一つの意味で使われることが多くあります。

自分だけの考えにとらわれているようなことについて使用をします。


「狭量」とは?

「狭量」とは、人を受け入れる心が狭いこと、他人がやったことや、言ったことを受け入れる心が狭いことです。

あるテレビ局では、有事があったときには、女性アナウンサーが登場しなくなっていました。

たまたまそうだったのではなく、有事のときには毎回です。

男性中心の考えをしていると思われます。

世界に目を向けると、男性と女性が平等に扱われている国があります。

そのことを考えると、このテレビ局の対応は、狭い考えだといえそうです。

こういったことを指して「狭量」といいます。

「狭量」の使い方

他の人がやったことや、言ったことを受け入れる心が狭いこと、自分だけの狭い考えにとらわれていることについて使用をします。

他の人がやったり、言ったりしたことを受け入れることができる、些細なことは気にしないといった対応とは反対です。

「偏狭」と「狭量」の違い

どちらの言葉にも、他の人がやったこと、言ったことを受け入れる心が狭い、自分だけの狭い考えにとらわれているという意味があり、意味に大きな違いはありません。

ほとんど同じ意味ですが、「偏狭」は意固地の意味を含んで使われることがあり、この点に違いがあります。

「偏狭」の例文

・『偏狭な態度だと感じた』
・『偏狭を社会からなくそうと努力する』
・『偏狭であると非難される』
・『偏狭なところはあるが、愛嬌はあるんです』

「狭量」の例文

・『狭量なところがある人物』
・『狭量なことを非難される』
・『狭量な社会に生きている』
・『狭量な考えだ』

まとめ

2つの言葉が持っている意味はほぼ同じで、自分だけの狭い考えにとらわれていること、受け入れる心が狭いことです。

大きな違いはないのですが、「偏狭」は意固地の意味を含んで使われることがあります。

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