この記事では、「備品」と「設備」の違いを分かりやすく説明していきます。
「備品」とは?
官庁・会社・学校などで、仕事や活動に必要であると備えつけてある物です。
備えつけるとは、一定の場所に設置をして、使えるようにしておくことです。
学校では、生徒が勉強をしたり、教師が教えたりするために、必要なものがそろえられています。
たとえば、黒板、椅子、机、理科室のビーカーなどです。
これらは生徒や教師ひとりひとりが購入してそろえたものではなく、学校側がそろえて備えつけています。
このような物品を「備品」といいます。
学校で勉強をするために、生徒は鉛筆、ノート、消しゴミなどを各自そろえますが、これらは「備品」ではありません。
これらは学校に備えつけてあるものではないからです。
「備品」の使い方
官庁・会社・学校などで、仕事をしたり勉強をしたりするために必要なものとして、備えつけてある物を指して使用します。
各自が購入したものではなく、会社や学校などでそろえたものをいいます。
また、物品を指して使用する言葉で、建物など大きなものには使用しません。
「設備」とは?
必要な物品や建物をそろえること、またそろえられたものです。
飲食店を経営するためには、料理を作るための場所や道具が必要です。
たとえば、シンク、ガスコンロ、調理台、冷蔵庫などが必要になります。
こういったものを備えつけることを「設備」といいます。
また、備えつけたものも「設備」といいます。
必要なものをそろえることで、不必要なものをそろえることではありません。
「設備」の使い方
なくてはならないものとして、物品や建物を備えることに使用をします。
また、備えられたものを指しても使用できます。
「下水の設備」など、建物で使うもの以外のことも指しています。
「備品」と「設備」の違い
どちらの言葉にも「備えつける」という意味が含まれていますが、それぞれの言葉が指していることはやや違います。
前者は、会社や学校などでそろえたものです。
個人で購入したものではありません。
また、「そろえた」もので、「そろえる」ことではないです。
後者は、必要であるとして物品や建物をそろえること、またそろえられたものです。
「設備の整っている体育館」のように、学校がそろえたものもいいます。
会社についてもいうことができます。
「そろえる」ことも、「そろえた」ものも指しています。
「備品」の例文
・『備品を丁寧に扱う』
・『備品の掃除をする』
・『備品の点検をする』
・『備品の買い替えが必要だ』
「設備」の例文
・『設備点検を定期的に行っています』
・『新しく設備を購入する』
・『設備が整っていて快適』
・『飲食店で必要な設備を整える』
まとめ
どちらの言葉にも必要な物品を備えつけるという意味が含まれていますが、やや意味合いが異なります。
一方は備えつけてあるもの、もう一方は備えつけることや備えつけられたものです。