「元来」と「生来」の違いとは?分かりやすく解釈

「元来」と「生来」の違いとは?違い

この記事では、「元来」「生来」の違いを分かりやすく説明していきます。

「元来」とは?

最初から、元から、そういう状態・性質だということを表す言葉の「元来」

「元来」「元」には、「始め・始まり」といった意味があります。

その「元」の意味からも、「元来」の持つ意味がわかります。

そのほか、「元来」には、物事を説き起こすときや疑問を呈したりするときに文頭に付ける言葉として用いられます。

「元来」は、「元々」「以前から」「以前より」「もとより」「初めから」などと言い換えることができ、英語では「Originally」です。


「元来」の使い方

元から、どのようなものだったのかを意味する使い方が多くなる「元来」

「元来の性格」「元来無口」「元来許されない」「元来丈夫な体」「元来真面目」などとなります。


「生来」とは?

生まれたときからの性質や能力を表す言葉の「生来」

「生来」「生」には、「生まれる」といった意味があります。

その「生」の意味からも「生来」の持つ意味がわかります。

そのほか、生まれてから今までといった意味も「生来」にはあります。

「生来」は、「生まれつき」「先天」「ネイチャー」「気質」などと言い換えることができ、英語では「naturally」です。

「生来」の使い方

生まれつき、どのような性質や能力を持っているのかを意味する使い方が多くなる「生来」

「生来の性格」「生来の呑気者」「生来の気質」「生来気が強い」などとなります。

「元来」と「生来」の違い

「元来」「生来」の違いは、漢字を見ればわかります。

「元来」には、「元」といった漢字が用いられています。

そのため、もともと持っている性質や状態を意味します。

一方、「生来」には、「生」といった漢字が用いられています。

そのため、生まれつき持っている性質や状態を意味します。

このように「元来」「生来」には、以前から持っているのか、生まれつき持っているのか、といった違いがあります。

「元来」の例文

・『父は、元来無口な性格で家族に対しても、あまり話をする人ではありません。』

・『元来真面目な彼は、どんなことにも一生懸命に取り組みます。』

・『元来丈夫な夫でも、今回ばかりは肉体的にも精神的にもやられてしまったようです。』

・『このような行為など、元来許されることはありません。』

「生来」の例文

・『我が家の娘は、生来気が強い娘で困っています。』

・『生来健康な息子が大人になり、大病を患ってしまいました。』

・『生来呑気な息子は、自分の将来においても非常に呑気に考えているようです。』

・『生来の性格というものは、そう簡単に変わるものではありません。』

まとめ

以上のような違いがある「元来」「生来」

以前から持っているものなのか。

生まれながらに盛っているものなのか。

と、いつから持っているものなのかを踏まえ、「元来」「生来」を使い分けるものとなります。

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