この記事では、「児童」と「少年」の違いを分かりやすく説明していきます。
「児童」とは?
児童とは、じどうという読み方をする言葉です。
文字で表現されたこの言葉を目にすれば直ぐに理解出来ますが、子供やわらべ、男子といった意味を有する児の文字に、子供やわらべといった意味の童の文字を付け足す事で成立している言葉となっています。
そのため児童とは、心身共にまだ発達していない者や子供を表すのです。
「児童」の使い方
児童は、主に子供を表す際に用いられる言葉となっています。
ただし法律によりその年齢の幅は異なっており、学校教育法では6歳から12歳まで、児童福祉法では18歳未満の子供を児童と表現しているのです。
もっとも一般的には男女関係なく、小学生の子供に対し、この児童という言葉が使われる事が多くなっています。
「少年」とは?
少年とは、しょうねんという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば即座に分かる事ですが、年が若いとかすくないという意味の少の漢字に、よわいや12ヶ月を単位とする時間という意味を有している年の漢字を加える事で誕生した言葉となっています。
だからこそ少年は、年が若い人や年少の男子を意味するのです。
「少年」の使い方
少年は、主に6歳頃から18歳未満の男の子を表す際に使われる言葉となっています。
とはいえ少年は法律によって範囲が変わっており、児童福祉法では小学校就学から満18歳の男女を表し、少年法では20歳に満たない男女の事を示すのです。
ただしあくまで法律上の話であり、一般的には少年は、男の子を表す際に使用される言葉として用いられるのが基本となっています。
なので女の子を表現する際には、少女という別の言葉が使われる事が多いです。
「児童」と「少年」の違い
児童と少年は見比べれば分かる様に、使用されている文字も更に読み方も全然違った言葉同士となっています。
ただしどちらも、子供を表現する際に使われる言葉なのでややこしい部分は存在します。
とはいえ児童は一般的には、男女無関係に小学生の子供を表す際に使用される事が多い言葉です。
一方の少年は、大体6歳から18歳未満の男の子を表す際に積極的に用いられている言葉となっています。
「児童」の例文
・『少年の父親は児童虐待の容疑で逮捕されました』
・『その児童は、下校途中に行方が分からなくなった様です』
「少年」の例文
・『私は田舎に帰省する度に、少年時代の事を思い出します』
・『彼は子供の頃、少年院に入った経験があるそうです』
まとめ
2つの言葉は、使用されている文字も読み方も全然違った言葉同士です。
ですがどちらも子供を表現する際に使用されるので、使い分けの際に迷う人はいます。
ちなみに児童は、小学生の男子と女子を示す際に用いられる事が多い言葉です。
対する少年は大体6歳から18歳未満の男の子を示す際に多く使われる言葉となっています。
法律上はともかく、一般的にはこういった基準で使い分けが行われる事が多い言葉同士であると、理解しておくべきです。