「入り浸る」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「入り浸る」について

「入り浸る」「いりびたる」と読みます。

「はいりひたる」とそのまま読まない様に注意しましょう。

人により「入浸る」と書くこともあります。

「入り浸る」の意味とは

「入り浸る」の意味と言葉の成り立ちについて紹介します。

「水の中にずっとはいったまま」の意味

こちらは「入り浸る」の直接的な意味になります。

主にお風呂や温泉、川など水の中にずっと入ったままの状態を言い表します。

「浸る」は自動詞ですので、人や動物など自分の意志で入っている時の言葉です。

「人の家や特定の場所に頻繁に行くこと」の意味

自分の家ではなく、他人の家や特定の場所に何度も通い詰めることを言います。

どこかに自分のお気に入りの場所があり、毎日或いは数日おきに何度も行く様子を表します。

いつ行ってもその人が目撃される様な時に使います。

「人の家や特定の場所に居続けること」の意味

その場所への行き来を繰り返すだけではなく、一度その場所に行ったらずっと居続けることを言います。

その家の住人や場所の管理人から見て良いイメージではなく「早く出て行って欲しい」と思われている時に使われます。

「入り浸る」の言葉の成り立ち

「入り浸る」「入り+浸る」から成り立っています。

「入り」「入る」の連用形で「外からある場所や組織等に入ること」という意味です。

「浸る」「水の中に入る」の他に「ある状態や心境に入りきる」という意味があり、「入り浸る」はこちらの意味です。

この2つの言葉が組み合わさり「ある場所に入る状態が続く」という意味として使われる様になりました。

「入り浸る」の言葉の使い方

「入り浸る」は対象となる場所を前に置き「〇〇に入り浸る」と動詞として使います。

注意したいのが「入り浸る」はネガティブな意味が強い言葉であるという点です。

その場所の管理者の意思に関係なく本人の意思で通い詰めたり居座ったりするので、迷惑に思われているという意味が含まれるのです。

人の行動に関して「入り浸る」を使う時には、相手の性格や状況をよく考える様にしましょう。

「入り浸る」を使った例文

「入り浸る」を使った例文と解釈を紹介します。

「入り浸る」の例文1

「彼は週末には彼女の家に入り浸っている」

その人は週末になると恋人の家に行き泊まって過ごしているのでしょう。

但しこの場合、毎週泊まりに来るので恋人が少し迷惑している様な雰囲気が含まれています。

「入り浸る」の例文2

「彼の家には毎晩独身者が入り浸ってゲームをしている」

一人の家に独身で夜暇な人達が毎晩集まり、ゲームに興じている状態を表しています。

同じメンバーが毎晩集まっている様子が伝わります。

「入り浸る」の例文3

「彼女はバーのマスター目当てで入り浸っている」

女性がバーのマスターに片思いをして、会いたい一心で何度もお店に通っている様子を表しています。

「入り浸る」の英語と解釈

「入り浸る」に対応する訳はありませんが、言い回し次第で近い意味になります。

「spend all one’s time」

“spend all one’s time”「その人の時間を全て費やしている」という意味です。

“He spends all his time at her room”「彼は彼女の部屋で全ての時間を費やしている=彼は彼女の部屋に入り浸っている」になります。

「hangout」

“hangout”「たまり場」という意味があります。

“His room is a hangout of the singles”「彼の部屋は独り者達のたまり場になっている=彼の部屋に独り者達が入り浸っている」になります。

「入り浸る」の類語や類義表現

「入り浸る」の類語は以下の通りです。

「足しげく通う」

「頻繁にその場に行くこと」という意味で、毎日ではないにせよ何度も通っている時に使う言葉です。

「たむろする」

漢字では「屯する」と書き「多くの人が群れて集まる様子」という意味です。

「入り浸る」「長く居続ける」の意味に近くなります。

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