「愉悦」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「愉悦」について

「愉悦」は、「ゆえつ」と読む言葉です。

あまり見掛けることはないかも知れませんが、意味は是非知っておきたい言葉です。

「愉悦」の意味とは

愉悦は、「心から喜ぶこと」「とても楽しいこと」という意味で使います。

それだけ喜ばしいことがあったと表現する為に用いる言葉で、「愉悦を覚える」「愉悦に浸る」といった形で使うことが多いです。

言葉の見た目や使い方から分かるように、少々堅い言葉なので、日常ではあまり使われませんが、小説ではそれなりに使われることのある言葉で、最近ではゲームのキャラクターのセリフでも見掛けることがあります。

「愉悦」の言葉の使い方

愉悦は、心から嬉しいと感じた時にこそ使う言葉です。

その為、まずはそのようなシチュエーションにならないと使う機会がありません。

また、人がその様子だと思った時に、それを表現する為に使う場合もあります。

その時には、「愉悦に浸っているようだ」などという形になり、本当は(本人からすると)そうでもない場合でも、いかにもそのように見える時にはそう表現して構いません。

「愉悦」を使った例文

愉悦を使った例文です。

この言葉を使うと、どうしても文章自体が堅くなりがちですが、そうでもないものも挙げていきます。

「愉悦」の例文1

「明日また試合があるので、今日の勝利の愉悦に浸っている暇もない」試合などでの今日の勝利が、それだけいい勝ち方だったのだということが分かります。

毎日試合があることが多い野球などのスポーツでは、1試合の勝利にそれほど喜んでいる暇はないでしょう。

また、それほど堅くない文章として使っている例でもあります。

「愉悦」の例文2

「これだけ思った通りに物事が運ぶと、愉悦を覚えてしまうものだ」何もかもが自分の思った通りに進んだので、喜んでも仕方ないだろうと言っています。

この「愉悦」はどちらかと言うと、こっそりとその様子になる(あまり表にそれを出さない)時に使われます。

たまにはこのようなことがあるかも知れませんが、こういう時こそ、あまり調子に乗ってはいけません。

「愉悦」の例文3

「プラモデルの組み立てこそ、自分が一番愉悦を感じる時だ」「愉悦」は”感じる”とも使える言葉です。

プラモデルが趣味の人が、それを作っている時がとても楽しい時間だと言っている例文です。

どのような状態が「愉悦」を感じる時なのかは、もちろん人それぞれです。

「愉悦」の英語と解釈

愉悦を英語で表現するなら、“joyfulness”“overjoyed”がいいでしょう。

前者は静かなその表現なのに対して、後者は大喜びという違いがあるので、その時に状況によって使い分けてください。

“rejoice”という表現もありますが、こちらは上の2つと比べると多少意味が弱く、「愉悦」とまではいかない(までも、それなりに大きな)喜びを表します。

「愉悦」の類語や類義表現

愉悦と似た意味で使える言葉や表現です。

いずれも「大きな喜び」を表す言葉です。

「喜悦」(きえつ)

「愉悦」とほとんど同様の意味の言葉で、それと置き換えて使えることも多いです。

違いは、「愉悦」より表に出して喜んでいる様子になるので、英語で挙げた“joyfulness”“overjoyed”の違いのようなものだと考えてください。

「欣喜」(きんき)

この言葉も、「大喜びすること」という意味で使います。

「あの選手の活躍に欣喜した」といった使い方になり、これを「感じる」「覚える」という形より、「する」「した」と使います。

尚、四字熟語で「欣喜雀躍」(きんきじゃくやく)という言葉があり、”心からとても喜ぶこと”という意味で使われます。

この「欣喜」「欣喜雀躍」もまた、表に出して喜ぶ場合の表現です。

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