「全般」と「全体」の違いとは?分かりやすく解釈

「全般」と「全体」の違い違い

この記事では、「全般」「全体」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「全般」とは?

最初に「全般」(ぜんぱん)の意味をご説明致します。

「全般」とは、対象とする物事の全体像を表したものになります。


「全体」とは?

次に「全体」(ぜんたい)の意味を解説していきます。

「全体」の場合は、人間や動物の全身を指す場合と、限られた纏まりのあるものの全部です。


「全般」と「全体」の違い

ここでは「全般」「全体」の違いを取り上げます。

「全般」とは、物事の全体像を指しています。

例えば、「内科の先生は全般的に神経質な人が多い傾向がある」といった具合です。

「全体」の場合、人や動物などの全身や、まとまりのあることの全部を意味します。

よって、「体全体を火傷してしまったようだ」「警察全体の怠慢が浮き彫りになってきた」などです。

「全般」と「全体」の使い方の違い

続きまして「全般」「全体」の使い方の違いを解説します。

「全般」を使うときは、物事の全体像などを表すときに使います。

そして、「全体」は、まとまりのあることの全部を説明するときや、人などの身体の全身を表す際に使っていくのです。

前者の使い方

「マリンスポーツ全般が好きだ」

「国語全般に関しての知識はあります」

後者の使い方

「ビジネスの全体像を掴みました」

「身体全体に筋肉がついてきた」

「全般」と「全体」の英語表記の違い

それでは「全般」「全体」の英語表記の違いを解説します。

「全般」を英語にすると、“General”となります。

「全体」の場合、“Overall”になるのです。

それぞれの例文を書きます。

前者の例文

“You can cook anything for cooking in general”(料理全般ならば、なんでも作れます)

後者の例文

“Neglecting staff demoralizes the entire workplace”(怠慢する職員がいると、職場全体の士気が下がる)

文法的に、“entire ”を使用しました。

「全般」を使った例文

この項目においては「全般」を使った例文を書いていきます。

・『掃除全般ならば何でもできる人です』

・『基本的に、お笑い全般が大好きだ』

・『政治家全般に見られる傾向としては、守銭奴な政治家が多い』

・『予算全般を今回の企画に投入するとのお話でした』

・『全般的な傾向としては、起業する人が増えているのです』

「全体」を使った例文

最後に「全体」を使った例文を書きます。

・『不審者が学校に入ったことで、学校全体に緊張が走りましたが、警察が駆けつけてくれて不審者は逮捕されました』

・『インフルエンザは体全体がだるいのだ』

・『海軍全体としては、戦死扱いにしてしまったので、扱いに困っているのだ』

・『怠慢する職員がいると、職場全体の士気が、どうしても下がってしまう』

・『ビジネスの全体像が中々見えないため、融資ができない』

まとめ

まとめとして、「全般」とは、対象になる事柄などの全体を表します。

「全体」は、体の全身や、まとまっていて、一定数に区切られている全部のことです。

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