「共助」と「互助」の違いとは?分かりやすく解釈

「共助」と「互助」の違い違い

この記事では、「共助」「互助」の違いを分かりやすく説明していきます。

「共助」とは?

「共に助ける」と書いて、「共助」

その言葉の通り、互いに助け合うことを意味する言葉です。

互いに助け合う仲間は、近隣を指すことが多く、自分の家族を含め近隣住民みんなでお互いに助け合うことを「共助」と言います。

「共助」を行うことで、万が一の災害時でも近隣の人同士、声を掛け合い助け合うことができます。

また、「共助」の場合、年金などによりともに助け合うといった意味として用いることが多くなります。

同じような意味を持つ言葉には、「協働」「コラボレーション」「共同」「コラボ」「協力」などがあります。


「共助」の使い方

「共助」には、「共助の精神」「共助の重要性」「共助の大切さ」「共助の取り組み」などといった言葉があります。


「互助」とは?

「互いに助ける」と書いて、「互助」

その言葉の通り、互いに助け合うことを意味する言葉です。

家族や仲間、近隣住民といった輪でお互いに助け合うことが「互助」なのです。

なにか賃金が発生するものではなく、人が人を思いやる無償の気持ちが「互助」となるのです。

同じような意味を持つ言葉には、「支え合い」「相互依存」「持ちつ持たれつ」「助け合い」「いたわり合い」などがあります。

「互助」の使い方

「互助」には、「互助会」といった言葉があります。

「互助会」とは、互いに助け合う会を意味し、冠婚葬祭互助会などが有名です。

「共助」と「互助」の違い

同じ助け合い暮らしていくといった意味の「共助」「互助」ですが、「共助」の場合は、医療制度や年金制度、や保険制度など制度化された助け合いを指す意味が強く、「互助」の場合は、近隣住民で日常的にお互い助け合う、声を掛け合う、といった助け合いの意味が強くなり、そのような違いが「共助」「互助」にはあります。

「共助」の例文

・『震災をきっかけに、共助の大切さ痛感しました。』

・『日本は、年金システムによって共助のシステムが成り立っています。』

・『今後、より一層、高齢社会となる日本において、お互いを助け合う共助の精神は必要不可欠ではないだろうか。』

・『日ごろから熱心に共助の取り組みを行っていたお陰で、洪水が発生した際にも互いに声を掛け合うことができました。』

「互助」の例文

・『自治会長が互助の取り組みに熱心な方で、そのお陰で独り暮らしの高齢な母も安心し暮らすことができています。』

・『子供に少しでも迷惑をかけないようにと互助会に入会しました。』

・『我が家の子供たちには、互助する気持ちがあるのだろうか。』

・『地域で安心し暮らすためには、互助の精神は必要不可欠です。』

まとめ

以上が、「共助」「互助」の違いです。

同じ助け合うといった行為を意味する言葉ですが、その内容に若干の違いがあるため、それらに適した使い分けが必要です。

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