社会人として生活していると、ふとした漢字の違いに悩むことがあります。
この記事では、「内要」と「内容」の違いを分かりやすく説明していきます。
ボキャブラリーを増やして、語学の達人になっていきましょう。
「内要」とは?
内要は日本語の言葉としては、正しくない言葉です。
もしブログなどで「内要」を見かけたのであれば、おそらく書いた人が「内容」を打とうとして間違えて入力してしまったとか、どこかで勘違いして覚えてしまったことが考えられます。
ちなみに「要」の付く熟語としては、概要や要因・欲求などがあります。
「要」という文字には、物事の中心、見過ごしてはいけない部分という意味があります。
内側をあらわす「内」と中心事項をあらわす「要」。
なんとなくくっついても、おかしくはない文字ですが熟語としては不成立。
現在の国語辞典には載っていない言葉なので、あやまって覚えないように気を付けましょう。
ちなみに「要」がふくまれることわざに「至緊至要(しきんしよう)」があります。
これは間髪おかずに、今すぐ対処すべきこと。
誤りに気づいたら、すぐに舵をきることも大切です。
「内容」とは?
内容(ないよう)とは、中にはいっていること。
物や問題など、内側にかくれている部分をあらわします。
またそのものの、本質をつたえる言葉です。
「内容」の「内」は、もともとは家の中を指していた言葉。
時間が経過していくとともに、それが「心の中」や「時間の中」、ひいては「物事の中心」をあらわすようになりました。
「容」には中身という意味があります。
つまり内容で、内側に詰まっている物のこと。
いわばコンテンツのことです。
そのため読み応えがある、読み物や作品のことを「内容が濃い」。
反対にいまひとつの作品に対しては「内容が薄い」といいます。
対象となる物のクオリティをあらわすのが内容です。
「内要」と「内容」の違い
どちらも「内」という漢字で始まるので、間違えやすい熟語です。
「内要」と「内容」の違いを、分かりやすく解説します。
・内要はまちがい言葉 内要は無理やり「ないよう」とも読めますが、日本語としては存在しない言葉。
おそらく「内容」と書こうとして、書き間違えた熟語です。
辞書には載っていない言葉なので、勘違いして覚えないようにしましょう。
段ボールにミカンなどが入っていて、内側にある物を伝えたいときは「中身」。
物事の本質を伝えたいときは「主旨」という言葉もあります。
「内容」とセットで理解しておくと良いでしょう。
まとめ
「内要」と「内容」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも辞書を引けば出てきそうな言葉ですが「内要」は辞書にはない言葉。
日本語として間違っている熟語です。
正しくは「内容」が正解。
内容とは物体の中身、もしくは物事の本質をつたえる言葉になります。
もう1度あいまいな言葉をしっかり勉強して、言葉の力を養っていきましょう。