「出し抜く」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈

意味と使い方

「出し抜く」の意味

「出し抜く」の意味は以下の2つです。

1つ目は「他人が油断している間に先にものごとを始めてしまうこと」という意味で、秘密にものごとを進めておき、他人がまだ余裕があると思っている隙をついて行動を起こすことを言います。

2つ目は「他人をだまして違う方向に目を向けせておき、その間に先に目的を達成すること」という意味で、計画を立てて相手を勘違いさせたりだましたりしておき、自分が行動し易い状態してから実行することを言います。

「出し抜く」の読み方

「出し抜く」の読み方は、「だしぬく」になります。

特に難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。

「出し抜く」を分解して解釈

「出し抜く」「出し+抜く」で成り立っています。

「出し」は動詞「出す」の連用形で「ある場所の中から外に移動する」という意味の他に「隠れているもの表に移す」「力を示す」「世間に公表する」という意味があります。

「抜く」「中に入っているものや刺さっているものを引っ張り取る」「前の人を追い越すこと」、動詞の連用形に付いて「最後までやり通す」「すっかり~する」という意味があります。

これらの言葉が組合わさり「前の人を追い越して隠れていたものを表に現す」という意味で使われています。

「出し抜く」の表現の使い方

「出し抜く」の表現の使い方を紹介します。

文法的な使い方

「出し抜く」は動詞であり、文末にそのまま使えます。

副詞や名詞として使う時には「出し抜き」になり、受け身形として「出し抜かれる」も良く使われます。

ビジネスでの使い方

「出し抜く」はビジネスでも使われる言葉です。

競争の激しい業界の場合、他社と同じ性能を持った商品をいち早く発売したり、マスコミの場合はスキャンダルを他社よりも早く発表することを言います。

「出し抜く」を使った例文と意味を解釈

「出し抜く」を使った例文とその意味を解釈していきます。

「出し抜く」を使った例文1

「より若い層をターゲットにした商品を開発してライバル社を出し抜きたい」

現在シニア層に需要の多い商品を、若い人向けに開発してライバル社より先に注目されたいと思っていることを表しhます。

「出し抜く」を使った例文2

「ライバルを出し抜く為に行き詰っているフリをして見せた」

企画のコンペが近い時に、ライバルを油断させようとしてわざと悩んでいるフリをしたことを表しています。

「出し抜く」の類語や類義語

「出し抜く」の類語や類義語を紹介します。

「抜け駆け」【ぬけがけ】

「計略を立てて人より先にものごとを始めること」という意味で、戦場で功績を上げる為に密かに陣営を抜け出して敵に攻め込むことからきています。

「裏をかく」【うらをかく】

「相手の意表を突く様なことをして、先に目的を達成すること」という意味です。

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