この記事では、「出所」と「出典」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出所」とは?
「出所」とは、でどころか或いはしゅっしょという読み方が可能な言葉です。
ただし今回は出典との違いを解説する事から、でどころと読む場合に絞って紹介します。
ちなみに文字での表記を見れば分かる様に、外にでるとか物事のはじめといった意味を持つ出に、ばしょや部分といった意味を持つ所の文字を付け足す事で誕生した言葉です。
だからこそ「出所」は、物事が出て来たもとの場所や情報源を意味します。
「出所」の使い方
「出所」は、情報等が出て来た場所を意味する言葉となっているのです。
そのため具体的には、情報の出所といった形で使われる事が多く見られます。
他にも、急に羽振りが良くなった人等に対して、お金の出所が気になる、といった形で使用されたりもするのです。
「出典」とは?
「出典」とは、しゅってんという読み方をすべき言葉となっています。
漢字で表記されたこの言葉を見れば明らかですが、外へだすとか現れるといった意味合いを有する出の字に、基本となる書物や手本等の意味がある典の字を付け足す事で成立した言葉です。
そのため出典は、引用された文章や故事等の出所である書物を意味する言葉となっています。
「出典」の使い方
解説文や論文等を読んでいると、この「出典」という言葉を見掛ける事があるのです。
というのも出典は、引用した文章や語句がある時に、その引用元である書物を意味する言葉として使用されています。
特に解説文等の様に個人同士ではなく、公に文章を発表したり公開する際には引用先がある場合には、きちんと明記しなければなりません。
なのでこの出典という言葉を使い、引用元である書物を紹介する事になるのです。
「出所」と「出典」の違い
「出所」と「出典」は文字を見比べれば即座に分かる様に、2文字目に所と典という明確な違いを見付ける事が出来ます。
更にこの2つの言葉は表す意味合いにも違いがあるので、そこをきちんと理解すれば使い分けに悩む事はないです。
まず出所は、情報源の様に物事が出て来るもとの場所を表す言葉となっています。
出典は、文章や語句等の引用元となる書物を表現する言葉です。
「出所」の例文
・『堅実派だった彼女が急に金遣いが荒くなったのを見ると、お金の出所が気になります』
・『最近彼のプライベートに関する悪い噂が流れているが、噂の出所が気になる所だ』
「出典」の例文
・『引用元である出典は、分かる様に明記する必要があります』
・『出典の記載がない場合は、著作権法違反に問われる可能性があります』
まとめ
2つの言葉を比較すれば、2文字目に所と典という分かり易い違いを発見する事が出来ます。
加えて表す意味合いもそれぞれ違っているので、意味をきちんと理解すれば使用の際に迷う事はありません。
ちなみに「出所」は、物事が出て来たもとの場所を意味する言葉です。
対する「出典」は、故事や文章等の引用元となる書物を意味する言葉となっています。