この記事では、「判明」と「発覚」の違いを分かりやすく説明していきます。
「判明」とは?
「判明」とは、物事が明らかになることや、はっきり分かることを指す言葉です。
『事故の原因が判明した』や『彼が会計上の不正を主導していた事が判明した』と言った風に使われます。
「発覚」とは?
「発覚」とは、隠していた悪事等が明るみに出ることを意味する言葉です。
また悪事でなくても、意図的に隠していた事項や秘密が明るみになった場合にも使われます。
良くない事を隠していた例としては、『彼は仕事のミスを隠していたが、業務監査でその事が発覚した』 の様に使われますし、特に悪い事ではないけれど秘密にしていた事がバレたと言う例では、『同じ職場の○○君と、××さんが長年付き合っていて、もうすぐゴールインする事が発覚した』の様に使われます。
意図的に隠していた事が明るみに出る事がポイントなので、仕事上の単純なミス等に対しては、『仕事のミスが発覚した』と使うのは間違いと言えます。
「判明」と「発覚」の違い
「判明」とは、物事が明らかになることや、はっきり分かることを指す言葉で、一方の「発覚」とは、隠していた悪事等が明るみに出ることや、悪事でなくても、意図的に隠していた事項や秘密が明るみになった場合に使われる言葉です。
この「判明」と「発覚」は、いずれも明るみになると言う共通点がありますが、「発覚」には意図的に隠していた秘密が明らかになる場合にのみ使われると言う限定がありますが、「判明」には、そうした限定的に使うと言う制約がない点が大きな違いです。
従って、「判明」の事例で示した『事故の原因が判明した』を『事故の原因が発覚した』と置き換えるのは間違いです。
しかし『彼が会計上の不正を主導していた事が判明した』は『彼が会計上の不正を主導していた事が発覚した』とするのは間違いでありません。
一方で「発覚」の例文の『彼は仕事のミスを隠していたが、業務監査でその事が発覚した』を『彼は仕事のミスを隠していたが、業務監査でその事が判明した』に置き換える事は問題ないのです。
すなわち、「判明」の方が「発覚」よりも、意図的に隠していた事と言う制約がない分、広く使える言葉と言えるのです。
また言い換えれば、「発覚」は「判明」に置き換える事ができますが、「判明」は「発覚」に置き換える事が出来る場合と、出来ない場合があるとも言えるのです。
まとめ
「判明」とは、物事が明らかになることや、はっきり分かることを指す言葉で、一方の「発覚」とは、隠していた悪事等が明るみに出ることや、悪事でなくても、意図的に隠していた事項や秘密が明るみになった場合に使われる言葉です。
すなわち、「発覚」には意図的に隠していた秘密が明らかになる場合にのみ使われると言う限定がありますが、「判明」には、そうした限定的に使うと言う制約がない点が大きな違いです。