「流出」と「漏洩」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「流出」と「漏洩」の違いとは?違い

この記事では、「流出」「漏洩」の違いを分かりやすく説明していきます。

「流出」とは?

「流出」には2つの意味があります。

一つは、流れて外にでることです。

流れるとは、液体がある方向に向かって移動することをいいます。

つまり、「流出」とは液体が外に向かって移動して出ることを意味しています。

たとえば、工場から廃液が流れ出てしまう、タンカーから石油が流れ出てしまうなどをいいます。

もう一つの意味は、内側にあるものが外側に出ることです。

液体以外のものについていいます。

たとえば、「人口の流出」です。

ある地域内から別の地域に人が移り住むことを意味しています。

「人材の流出」などともいいます。

この場合は、ある組織内から人が出て行ってしまうことを指しています。


「流出」の使い方

内側から外側に出るという意味で使用をします。

液体、人、物などについていいます。

内部で移動することには使用しません。

内から外に出ることを指す言葉です。


「漏洩」とは?

「漏洩」には2つの意味があります。

一つは、光や音などが外にもれること、またもらすことです。

漏れるとは、すき間から外へ出ることです。

たとえば、穴の開いたコップに水を入れると、その穴から水がコップの外に出ていきます。

穴はコップにできたすき間といえます。

これが漏れるです。

わずかに開いている部分から、光や音などが外に出ることを「漏洩」といいます。

出るものは物質ではなく、光など手でとらえることができないものです。

もう一つの意味は、秘密などがもれること、またもらすことです。

知られないようにしていたものが、他の人に知られてしまうことを意味しています。

たとえば、クレジットカード情報などの個人情報は、外に知られてはいけないことです。

つまり、秘密です。

そのため、企業などでは慎重に扱っています。

もし、このような情報が外に出てしまった場合、これを「漏洩」といいます。

「漏洩」の使い方

光や音などが漏れる意味よりも、他人に知られないようにしているものが、他人に知られてしまうことを指して使う場合が多いです。

悪い意味で使うことが多くあります。

「流出」と「漏洩」の違い

外に出るという意味合いを持つ2つ言葉ですが、同じことを指しているのではありません。

前者は液体が流れて外に出ることや、内部から外部に出ることを意味しています。

物質などについていいます。

後者は、知られないようにしていることが知られてしまうことを意味しています。

「流出」の例文

・『流出を防ぐ』
・『優秀な人材が流出してしまった』
・『有害物質が流出する』
・『写真が流出してしまった』

「漏洩」の例文

・『漏洩に対する責任を問われる』
・『情報が漏洩していたこと明らかになった』
・『漏洩があったのか調べる』
・『過去にも漏洩があった』

まとめ

外に出るという意味合いを持つ2つの言葉ですが、何が出るのかという点に違いがあります。

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