この記事では、「加減」と「具合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「加減」とは?
「加減」は「かげん」と読み、意味は数多くありますが、主なものは以下の通りです。
1つ目は「加えたり減らしたりすること」という意味で、数値を足したり引いたりすることを言います。
2つ目は「適度に度合いを調節して程よくすること」という意味で、増やしたり減らしたりして適度にすることをいいます。
3つ目は「ものごとの程度や状態」という意味で、ある物が現在どの様な程度や状態であるかを言います。
4つ目は「その様な傾向である」という意味で、その様子になっていることを言います。
上記に共通するのや「どの様な程度であるか」という意味です。
「加減」の使い方
「加減」は「加えたり減らしたりすること」「適度に度合いを調節して程よくすること」「ものごとの程度や状態」「その様な傾向である」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「加減する・した」と使われたり、副詞として「加減して」と使われたり、「〇〇加減」と接尾辞として使われたりします。
基本的に、ものごとの程度や状態を表し、それを基準によりよく調節する時に使われる言葉です。
「具合」とは?
「具合」は「ぐあい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「活動や機能の状態」という意味で、あるものごがどの様な状態にあるかを表します。
2つ目は「健康状態」という意味で、身体の調子のことを言います。
3つ目は「ものごとの運び方」という意味で、ものごとが進んで行く様子を言います。
4つ目は「ものごとの状況や都合」という意味で、あるものごとが今どの様な状態なのかを表します。
5つ目は「体裁」という意味で、自分が人にどう見られるかを表します。
上記に共通するのは「どの様な状態であるか」という意味です。
「具合」の使い方
「具合」は「活動や機能の状態」「健康状態」「ものごとの運び方」「ものごとの状況や都合」「体裁」という意味で使われます。
名詞として「具合が良い・悪い」と使われたり、「〇〇具合」と接尾辞として使われたりします。
基本的に、ものごとの状態を表し、適切かどうかを判断する時に使われる言葉です。
「加減」と「具合」の違い
「加減」は「ものごとの程度や状態を表し、それを基準によりよく調節すること」という意味です。
「具合」は「ものごとの状態を表し、適切かどうかを判断すること」という意味です。
「加減」の例文
・『彼らには少し手加減してあげて下さい』
・『お湯加減はいかがですか』
・『彼は少しうつむき加減で部屋に入ってきた』
・『エアコンが効きすぎている様ならば加減して下さい』
「具合」の例文
・『引き出しの動き具合を調べてみる』
・『ここで引き下がるのは何となく具合が悪い』
・『具合が悪いので本日は休ませて頂きます』
・『うまい具合にクーポン券が手に入った』
まとめ
今回は「加減」と「具合」について紹介しました。
「加減」は「調節できる程度」、「具合」は「判断する状態」と覚えておきましょう。