「助太刀」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「助太刀」とは?

助太刀と書いて、すけだちと読みます。

助太刀には、太刀の助けといった意味が込められているので、喧嘩や決闘の際にあちこちからかけつけて来て、助力をする人の事を指す場合もあります。

武士が活躍していた戦国時代から江戸時代にかけての間は、あちこちで喧嘩や決闘、果し合い、敵討ちといった争いごとが起きていたので、助太刀として加勢に出る人が多かったのです。

助太刀といった言葉は、ビジネスシーンや一般的なシーンでも用いられるのですが、そんな時も何か力を要する際に用いられます。

力を伴わない場合には、助太刀とは言わずに、ただのお手伝いやサポート、手助けといった使い方をします。

「助太刀」の意味

助太刀の意味としては、果し合い、あだうちなどの場面にかけつけてきて、助力をする事や助力をする人の事を指します。

また、何か仕事をする時に加勢をしたり、助力をする時にも用いられます。

「助太刀」の言葉の使い方

助太刀の使い方としては、敵討ち、果し合い、あだうちの場面にかけつけてきて助力をする時や、助力をする人達に対して用います。

ただし現在では、武士が活躍していた時代とは違って、現在では果し合いやあだうちといった場面に遭遇する事は少ないので、力仕事を伴う建設現場などの人員の確保のために、職人さんを配置する時に、助太刀が欲しいといった用い方をするようです。

「助太刀」を使った例文・短文(解釈)

「助太刀」を使った例文をご紹介していきましょう。

「助太刀」の例文1

「引越しの荷物が思ったよりも多いから、息子の大学の友達に助太刀に来てもらうように頼もう」

引越しといった風に、重い荷物を運ぶ場面では、力持ちの男性の助っ人が必要となります。

そんな時に、息子の大学の友達に助太刀に来てもらうように頼む事は、良い案だと想います。

このように助太刀という言葉は、どちらかというと、女性に手伝って欲しいと助けを求めるのではなく、力持ちの男性の助力を必用とする場合に用いられます。

「助太刀」の例文2

「この人数では敵の勢力に負けてしまうから、助太刀の要請を頼む」

敵と対戦する際に、現在の自分達の兵力では足りないから、戦や喧嘩に強い助太刀を少しでも多く集めたいといったシチュエーションの場合に用いられます。

戦国時代から江戸時代にかけて、あちこちで戦や派閥争いが起きていた時代には、いかに多くの兵を集める事ができるか?といった事が、戦の勝敗や勢力の拡大を大きく左右していたのです。

「助太刀」の例文3

「高層マンションの建設のために少しでも多くの職人さんの助太刀が欲しい」

最近では、人手不足が深刻化しています。

特に建設業界の人手不足は深刻化していて、なかなか技術を持っている職人さんを確保していくのが難しい状態です。

戸建てと違って高層マンションを建設する場合には、一人でも多くの技術を持った職人が必要となるので、そんな時に技術を持った助太刀が必要となってくるのです。

建設業界の人材の確保も景気の影響を受けやすいので、大工や土方職人達は、正規の職員として確保するのではなく、日雇いといったスタイルで採用する場合が多いようです。

しかし建設ラッシュや災害の復興などが続くと、技術を持っている大工や土方職人の確保が厳しくなってきます。

建設会社は、常に技術の高い職人を確保できるようにスタンバイしておく事が、仕事をこなしていく上で非常に大切となってくるので、人手不足の時にサッと助太刀としてかけつけてくれる人材の確保が重要な仕事なのです。

「助太刀」の例文4

「今回のプロジェクトは、あちこちから助太刀が大勢かけつけてくれたおかげで、成功する事ができました」

大きなプロジェクトを成功させるためには、一人の力では到底無理です。

企画から予算要求、作業、決済と様々な業務をこなしていかないといけません。

そんな時に、各専門分野のプロフェッショナルな助太刀がかけつけて、手伝ってくれたら大助かりですよね。

このように助太刀とは、何か大変な作業や体力、労力を要する場合のサポートやサポートしてくれる人に対して用いられます。

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