「協力を図る」とは?意味や使い方を解説

ことわざ・慣用句

「協力を図る」

協力を図るというのは「きょうりょくをはかる」と呼びます。

同じ目的を持つ者同士が協力するという意味であり、団結する、結束を図る、強調する、などという言葉と同じ意味を持ちます。

「協力を図る」の意味

協力を図るというのは同じ目的を持つ人たちが協力するということであり、例えばマーケティングにおいては、自分の作った洋服を売って欲しいと考えるデザイナーと商品を売るお店が連携して商品を売り出し、利益を得ることができます。

デザイナーがどれだけ自分の商品を売りたいと思っていてもお店がその商品を売ってくれなければ洋服は売れませんし、どれだけお店がそのデザイナーの洋服を売りたいと思っても、デザイナーがそれに応じなければ洋服は売れないのです。

このような時に協力を図るという言い方ができます。

「協力を図る」の言葉の使い方

協力を図るというのは団結するという意味で使われます。

例えば、家庭科の時間に裁縫がとにかく苦手だったという人もいるのではないでしょうか。

友達と協力しあって裁縫の課題を終えたという人もいるかもしれませんね。

布を裁断する人、ミシンで縫い合わせる人、万が一ミシンで失敗したときにリッパーを使って糸を解く人、などと分担しながら課題を終えた人もいるのではないでしょうか。

そのような状態はまさに協力を図ると言えるでしょう。

「協力を図る」を使った例文・短文(解釈)

それならば、協力を図るという言い方はどのようなニュアンスで使えるのでしょうか。

ここでは協力を図るという言い回しの例文を紹介します。

「協力を図る」の例文1

「イベントを成功させるため、彼女は自治会と協力を図ろうとした」

何かを成功させるためには、少なからず誰かの助けを得なければいけません。

特に地元でイベントを成功させようとするのであれば、少なからず自治会との協力は避けられないでしょう。

そのため、自ら自治体に交渉し、協力を仰ぐという努力も必要です。

もしもお互いに協力することができれば、それはまさに協力を図る状態であると言えるのです。

最近では自治体に注目が集まっていますので、喜んで協力体制を敷いてもらえる場合もあります。

「協力を図る」の例文2

「あの研究所はここの財団と協力を図っている」

研究をするためにはそれなりのお金が必要です。

実験をするためにはその実験を援助してくれる財団等が必要になることもありますし、地域研究をしているのであればその地域に自ら足を運び、研究資料を集めるということも必要になります。

いずれにせよ大金がかかるため、研究者の中には助成金の申請を欠かさず行っている人も少なくありません。

研究所が財団と協力を図るというのは一般的なことだと言えるでしょう。

「協力を図る」の例文3

「あのお店はこのキャラクターのデザイナーと協力を図っている」

あるお店が自分たちの商品を売り出すために社会的によく知られているキャラクターを起用するというのはよくある話です。

デザイナーにお願いしてそのお店独自のキャラクターを作ってもらったり、そのキャラクターが入った商品を売り出したり、という事はよくありますね。

それが話題を呼び、お客さんを集めるという効果があるのです。

また、デザイナーにとっても自分の商品を得ることができるという利点があります。

「協力を図る」の例文4

「この学校はこの企業と協力を図り、ボランティア活動を行った」

最近ではボランティア活動や寄付金を集める活動に力を入れている企業も増えています。

そんな中、学校もボランティア活動などに力を入れていますから、お互いに協力しながらボランティア活動を行うということも珍しくありません。

同時に、学校も企業も自分たちの知名度を高めるという役割を果たすことができます。