「時間を割く」とは?意味や使い方を解説

ことわざ・慣用句

「時間を割く」

時間を割くという表現は「じかんをさく」と読みます。

本当は忙しい時間に都合をつけ、あることのためにその時間を費やすという意味を持っており、余裕のない時間のやりくりをすることによって他の事柄にその時間を使う、という意味を持っているのです。

有り余る時間を何かのために使うという意味ではありません。

「時間を割く」の意味

例えば仕事や勉強で忙しくしている人が仕事や勉強を一時中断し、他の何かにその時間を費やすということを時間を割くといいます。

割くといっても時間を2つに分けるなどという意味ではなく、時間を取り分けるなどという意味となります。

例えば人員を割く、人手を割く、などという言い方がありますね。

それと同様です。

「時間を割く」の言葉の使い方

忙しい人が自分に合う時間を作ってくれた時なども、「時間を割いてくださってありがとうございます」と表現することができます。

誰かに会いたいと思っていても、その人がとても忙しい人だったりするとなかなか会うことができません。

しかし、もしもその人が自分の時間のやりくりをして自分に合ってくれたのであれば、「お時間を割いていただきありがとうございます」としっかりとお礼をしたいものです。

「時間を割く」を使った例文・短文(解釈)

時間を割くという言葉にはどのような例文があるのでしょうか。

ここでは例文をいくつか紹介します。

「時間を割く」の例文1

「時間を割いて母親に会うことにした」

大人として成長し、親から独立しながら生活をしているとなかなか実家に帰るという時間もなくなりますよね。

仕事が忙しくて頻繁に実家に帰れないという人は決して少なくありません。

しかし、やはり親が高齢になって色々と心配という人もいるのではないでしょうか。

自分の忙しい時間を割いて、たまには親に会いに行きたいものです。

「時間を割く」の例文2

「彼女は忙しい時間を割いて近所の人のお見舞いに出かけた」

近所の関係は非常に大切です。

確かに普段は回覧板のやり取り程度しかしないかもしれませんが、葬儀等があったときには参列するなど、細かな人間関係を築いていかなければいけなくなります。

そんな近所の人が何かしら怪我をして入院をしたのであれば、やはりお見舞いに行かなければと思う人もいるのではないでしょうか。

仕事で忙しくても時間を割いてお見舞いに出かければ、その人はきっと喜びます。

忙しいから仕方がないなどと割り切ないようにしましょう。

「時間を割く」の例文3

「あの人は時間を割いてボランティア活動をしている」

どれだけ忙しい人であったとしても、だからといって他の事は何もしないという状態であれば魅力はありません。

しかし、仕事などで忙しくしているにもかかわらず、なんやかんやとボランティア活動や地域の活動に出てきて他の人と交流している、という人がいたら、とても魅力的に感じますよね。

仕事で忙しいなどということを言い訳にせず、積極的に他の人と関わる姿はぜひお手本にしたいものです。

また、そのような人こそ人生を謳歌しているように見えたりするものです。

「時間を割く」の例文4

「彼女は子育ての時間を割いてフリーランスの仕事をしている」

最近では自宅でフリーランスの仕事をする人が増えました。

フリーランスの仕事は自分の時間も自由につけることができますから、幼い子供がいても時間のやりくりをうまく調整し、仕事をすることができます。

最近では待機児童等の問題も指摘されており、女性が仕事をするからといって必ずしも子供を保育園に預けられるとは限りません。

そんな時、自宅でできるフリーランスの仕事は大きな魅力になります。

子育ての時間をやりくりし、仕事をする女性のライフスタイルが近年尊重されつつあるのです。