「単行本」と「文庫本」の違いとは?分かりやすく解釈

「単行本」と「文庫本」の違い違い

この記事では、「単行本」「文庫本」の違いを分かりやすく説明していきます。

「単行本」とは?

単行本とは、たんこうぼんという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば直ぐに理解出来ますが、単独で行う事やそれだけを独立して行う事といった意味の単行に、書籍やだいほんといった意味がある本の漢字を付け足す事で成立している言葉となっています。

だからこそ単行本は、全集や叢書の中の一冊ではなく、単独で出版される本を意味しているのです。


「単行本」の使い方

単行本は、独立した形で単独で出版される本に対して使用される言葉となっています。

なので日常的にも、本の話題が出た時にこの単行本という言葉を見聞きする機会があったりするのです。

他にも本に関連した用語であるため、出版業界では、単行本を出版する、といった形で用いられる事がある言葉となっています。


「文庫本」とは?

文庫本とは、ぶんこぼんという読み方をする言葉です。

文字で表記されたこの言葉を見れば分かる事ですが、書物を収蔵する場所や図書館といった意味を持つ文庫の文字に、書物とかきゃくほんといった意味を有する本の文字を加える事で誕生した言葉となっています。

そのため文庫本は、多数の読者の獲得が見込まれる書籍を収めた小型の叢書を意味するのです。

「文庫本」の使い方

文庫本は、本来の書籍よりも一回り小さくしかも安く販売されている本を示す際に用いられる言葉となっています。

なのでこの文庫本という言葉は、本に関連した話題が出た時に使われる言葉となっているのです。

具体的には、文庫本を購入した、とか、文庫本が出版される、といった表現を見掛ける事が出来ます。

「単行本」と「文庫本」の違い

単行本と文庫本は文字を見比べれば、最初の2文字が単行と付くか文庫と付くかという分かり易い違いがある事に直ぐに気付くはずです。

ですが3文字目は共に本という文字が付くので、どちらも本に関連した言葉であると理解する事が出来ます。

お陰で使い分けを行う際に、混同してしまう人も珍しくありません。

ちなみに単行本は、全集や叢書の中に含まれず単独で出版される本を表す言葉です。

一方の文庫本は単行本として人気を博した作品が、出版されてからある程度時間が過ぎた後に、一回り小さいサイズで安く売られる物を示す言葉となっています。

「単行本」の例文

・『この単行本は面白そうだから試しに買ってみるつもりです』
・『今週、私の好きな作家の書き下ろしの単行本が発売されます』

「文庫本」の例文

・『旅行に行く際には持ち運びがし易い文庫本を持って行きます』
・『私は安くてサイズが小さい文庫本を購入する事が多いです』

まとめ

2つは同じ本という文字が付くものの、その前に付く2文字が単行と文庫という明確な違いがある言葉同士です。

そのため表す意味合いにも、違いが生じています。

まず単行本ですが、全集等の中に含まれる一冊ではなく単独で出版される書籍の事です。

対する文庫本は、ヒットした単行本が後に、一回りサイズを小さくした上で安い値段で売りに出される本を表す言葉となっています。

違い
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