この記事では、「危ない」と「危険」の違いを分かりやすく説明していきます。
「危ない」とは?
「危ない」には5つの意味があります。
1つめは、人に不幸をもたらす出来事が起こりそうであるのです。
人が交通事故にあうのは、不幸な出来事といえます。
横断歩道を赤信号で渡ると交通事故にあう可能性があり、「危ない」行為といえます。
2つめは、死や消滅などが近いです。
病院に入院をしていて、患者がもうすぐ死んでしまいそうなとき「危険な状態だ」などといいます。
3つめは、将来に対して暗い状態である、先行きが暗いです。
この先よくないことが起こるであろうといった意味になります。
4つめは、信頼できる程度が低いです。
「簡単に儲かりますよ」というようなおいしい話は、どこか信頼できないものがあります。
この話は信頼度が低い、つまり「危ない」話しだといえるでしょう。
5つめは不安定だです。
椅子に座るのとは異なり、バランスボールに座るのはお尻が落ち着きません。
うまくバランスを取らないとボールから落ちてしまいます。
このような状態が不安定です。
もし、床に鋭利な物が落ちていたら、バランスボールから転げ落ちたときに「危ない」です。
「危ない」の使い方
悪い結果になるという意味で使用されます。
よい意味では使用しない言葉です。
「危険」とは?
「危険」には2つの意味があります。
一つは、生命が脅かされる、身体に損害を受ける、災害が起こるなどの可能性があることです。
ビルなど高い場所での作業は、一歩間違えれば落下をする可能性があります。
落下すれば生命を失ってしまうかもしれません。
これは「高所での作業は危険」ということができます。
もう一つの意味は、好ましくない結果を招く可能性があるのです。
現代は国際社会といわれており、各国の協調性が重視されています。
そのような中で国際社会から孤立してしまえば、その国の経済などにダメージが及ぶことでしょう。
各国から孤立する状態になる可能性があることを、「国際社会から孤立する危険がある」のようないい方できます。
「危険」の使い方
悪い結果になる可能性があるという意味で使用をします。
幅広い事柄に使用されています。
「危ない」と「危険」の違い
生命が脅かされる、身体が損害を受ける、災害が起こるなどは、不幸な出来事ということができます。
つまり、「危ない」の意味にある、人に不幸な出来事が起こりそうであるということと、「危険」の意味にある、身体が損害を受ける、災害が起こるなどの可能性があることは、同じことを指していることになります。
「危ない」には、信頼の程度が低い、不安定だという意味がありますが、この意味は「危険」にはない点が、2つの言葉の違いです。
まとめ
2つの言葉は、不幸な出来事が起こりそうだという意味が同じです。
「危ない」には数多くの意味があり、その中には「危険」にはない意味が含まれる点が、2つの言葉の違いです。