この記事では、「原始」と「古代」の違いを分かりやすく説明していきます。
「原始」とは?
「原始(げんし)」とは、「人類の歴史的・進化的な段階において、もっとも初期にあるとされる進んだ文明がまだ成立していない時代」のことを意味しています。
「原始」の言葉自体には、「物事のはじめ・原点」や「文明・進歩に対して未開で野蛮な状態」の意味もあります。
「原始」の時代は、日本史においては「石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代」が相当します。
「古代」とは?
「古代(こだい)」とは、「原始時代と中世期の間に位置している歴史学の時代区分」のことを意味している歴史用語です。
「古代」という時代区分は日本史においては一般的に、「ヤマト政権(旧大和朝廷)・奈良時代・平安時代までの時代」を意味しています。
また「古代」の言葉自体には、「大昔・昔の時代」といったシンプルな意味合いもあります。
「原始」と「古代」の違い!
「原始」と「古代」の違いを、分かりやすく解説します。
「原始」も「古代」も「歴史的な時代を区分する言葉・用語」という意味では共通していますが、「原始」のほうが「古代」よりも「さらに古い時代(紀元前にまで遡る有史以前の時代)」を指示しているという違いがあります。
「原始」とは「人類の歴史的・進化的な段階で、一番初期にあるとされる文明社会がまだ成立していない時代(新旧の石器時代)」であり、「古代」のほうは「原始時代よりも進歩して、文明社会・政治権力・文字や言語が誕生した後の時代(日本であればヤマト政権・奈良時代・平安時代)」を意味している違いを指摘できます。
また「原始」には「古代」にない「文明・進歩に対する未開・野蛮なさま」の意味合いもあります。
まとめ
「原始」と「古代」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「原始」とは「物事の初め」「人類の進化・歴史の段階において、古代よりも古い一番初期の段階にあると考えられる時代」を意味していて、「古代」は「原始時代と中世期の間にある歴史学の時代区分(日本史におけるヤマト政権から平安時代まで)」を意味している違いがあります。
「原始」と「古代」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。