「原材料」と「原料」の違いは?分かりやすく解釈

「原材料」と「原料」の違いは?違い

この記事では、「原材料」「原料」の違いを分かりやすく説明していきます。

「原材料」とは?

何かをつくるときのもととなるものです。

原料と材料を指しています。

洗剤は、石油や植物油脂などによって作られています。

これらから界面活性剤をつくり、そこに香料や酵素などを加えます。

洗剤の場合だと、もとになっているのは石油や植物油、香料、酵素などです。

これらが「原材料」になります。

最終的にできたものは、もとになっているものが何かわからない状態になっています。

洗剤の液体を見ても、これが石油や植物油脂だとはわからないでしょう。

今度はクッキーで考えてみます。

クッキーをつくるには、小麦、砂糖、バター、卵などが必要です。

これらを混ぜ合わせ、形をつくり、焼きあげてクッキーが完成します。

もとになっている小麦や砂糖などが「原材料」です。


「原材料」の使い方

何かをつくるときのもとになるものを指して使用します。

工業製品や食品などに使われることが多いです。


「原料」とは?

何かをつくるときのもとになるものです。

最終的にできたものを見たときに、何からつくられているのかわからないものをいいます。

ビタミンCのサプリメントの場合、ビタミンCの他にも、錠剤を形成するための成分や、製造時に機械に粉末がひっかからないようにするための成分など、さまざまなものが使用されています。

たとえば、セルロース、微粒二酸化ケイ素、ステアリン酸カルシウムなどです。

こういったものを使って製品をつくっていますが、完成した製品を見ても何が使われているのかわかりません。

このようなもとになっているものを「原料」といいます。

ビタミンCサプリメントに使われているビタミンCも、何かからつくられています。

たとえば、トウモロコシやジャガイモなどが使われます。

「原料」の使い方

何かをつくるときのもとになるものを指して使用します。

完成したものを見ても何が使われているのかわからない場合にいいます。

工業製品に使われているものについて、この言葉を用いることが多いです。

「原材料」と「原料」の違い

どちらもほぼ同じものを指しています。

「原材料」「原料」「材料」のことです。

「原料」は完成したものを見ても、何が使われているのかわからない場合にいいます。

「材料」は簡単な作業でつくれるものの、もとになるものを指しています。

「原材料」の例文

・『パッケージに記載されている原材料名を確認する』
・『原材料を調べる』
・『原材料に食物アレルギーを持っている成分が使われていた』
・『原材料の価格が上がった』

「原料」の例文

・『原料を調達する』
・『原料の一部に小麦・大豆を含みます』
・『天然由来100%原料で作られています』
・『本来捨てられる部分を原料にしています』

まとめ

どちらの言葉もほぼ同じものを指しています。

何かをつくるときのもととなるものをいいます。

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