「参考」と「真似」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「参考」と「真似」の違い違い

この記事では、「参考」「真似」の違いを分かりやすく説明していきます。

「参考」とは?

何かをしようとするときに、他人の意見や資料などを比べたりして、自分の問題の解決や考えを決めるなどの手がかりにすることです。

また、その材料です。

ウェブサイトや書籍などには、最後の方に「参考」あるいは「参考文献」と記載されていることがあります。

これは、ウェブサイトや書籍に書くことを決めるときの手がかりにしたものを表しています。

まったく何もないところから文章を作るのは難しいです。

そこで、手がかりとなるものをいくつか用意をします。

手がかりとなるものをそっくりそのまま書き写すのではなく、これらを元に自分の考えを作っていきます。

この作業や、この作業のために使う材料を「参考」といいます。

問題の解決や考えを決めるときなどの糸口とすること、またその材料を意味する言葉です。


「参考」の使い方

問題を解決したり、自分の考えを決めたりするときに、他人の意見や資料などを手がかりにすることや、その材料を指して使用する言葉です。

あくまでもきっかけにするものであり、それをそのままコピーすることではありません。


「真似」とは?

「真似」には2つの意味があります。

一つは、人や物を観察して、それと同じようにすることです。

形だけ似た動作をすることをいい、もととなる人の精神を身につけようとするものではありません。

喫茶店のメニューのことで考えてみます。

Aという喫茶店とBという喫茶店は近くにあります。

2つの喫茶店が出しているメニューは同じようなものです。

たとえば、ロシア風ツップフクーヘン、パン・デピス、リンツァートルテなどを2つの店では出しています。

喫茶店なのだから似たようなメニューになるのはあたり前でしょう。

コーヒー、紅茶、ショートケーキなどは、たいていの店で提供されています。

しかし、ロシア風ツップフクーヘンやパン・デピスなどは、日本では一般的に食べられているものではありません。

それが重なるというのは、どちらかがもう一方と同じにしていると考えられます。

この行為が「真似」です。

もう一つの意味は、行動、ふるまいです。

「ばかな真似はよしなさい」のような使い方をします。

この場合は、人や物と形を同じにするという意味ではなく、何かをすることを意味しています。

「真似」の使い方

形を同じようにするという意味や、行動という意味で使用されています。

形を同じにするという意味では、見た感じだけが同じで、精神までは同じではありません。

「参考」と「真似」の違い

「参考」とは、ある物と同じにしている、つまり「真似」ていることだと感じてしまいがちですが、「真似」ではありません。

「参考」はそっくり同じにすることではなく、手がかりにすることを意味しています。

まとめ

「参考」は手がかりにすることやその材料の意味で、「真似」は形だけを同じにする意味です。

2つの言葉が指しているものは違います。

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