この記事では、「反省」と「猛省」の違いを分かりやすく説明していきます。
「反省」とは?
「反省」とは、「はんせい」と読み、自分が過去に行ってきた行動や発言について振り返り評価する事を意味し、その言動について悪かったと思う点について改善しようと心掛ける事を指します。
その過去の言動について、どのように評価するべきかは人によって価値が分かれるため、「反省」の度合いについては差があります。
ある人によっては些細で「反省」に至らないような事柄だったとしても、違う人にとっては「反省」するべき事柄とされる場合あり、人の価値観や考え方などによって「反省」するべきかどうかについて違いが出ます。
「反省」する場合には、どの点が悪かったのか、同じ事を繰り返さないためにどうするべきなのかという事について、しっかりと計画を立て考える事が必要です。
「反省」は自分自身で行い行動する事が主ですが、他人に「反省」するべきだと促される事もあります。
この場合に「反省」するべき点について指摘を受けたり、指導を受けることで、「反省」するべき点を理解し、改善する方法について考える事ができます。
「猛省」とは?
「猛省」とは、「もうせい」と読み、上述した「反省」のように過去の言動について考え、評価するという点は同様ですが、その度合いについて違いがあります。
「猛省」とは、通常の「反省」とは違い「非常に厳しく」「強く反省する事」を意味する言葉です。
過去の言動について、悪かった部分を評価するのはもちろん、その点について厳しく自らの行動について考え、そして後悔するという意味で使われます。
そのため、「猛省」が使用される場面は、自分の言動について強く反省し後悔し、謝罪する場面で使用されます。
「猛省を促す」と他者に対して使う場合には、対象に対して厳しく叱り、強い反省や後悔を促す場合に使われます。
「反省」と「猛省」の違い
「反省」と「猛省」は共に、過去の言動について、振り返り評価し、悪かった部分を考え改善するという意味を持っていますが、その度合いについて大きな差があります。
「反省」は自分自身で考え、行動をし、そして改善するように考えるのですが、この一連の行動についてははっきりしていない部分や、人によっては問題の大きさに差がでる場合があります。
対して「猛省」は、過去の行動について厳しく、そして強く反省し、そして後悔するという意味が含まれる言葉であるため、その反省するべき点については明確であり、そして重大な問題点があるという事がはっきりしています。
「猛省」が使われる場面では、すでにその反省するべき点についてしっかりと理解し、強い後悔と謝罪の気持ちが含まれているという点も「反省」との違いでしょう。
「反省」の例文
・『テストの点数が悪かったことを反省する』
・『昨日の試合の問題点をしっかりと反省する事でチームが強くなる』
「猛省」の例文
・『私の先日の行動について猛省し、謝罪致します』
・『部下も大変猛省しておりますので、ご理解頂ければ幸いです』
まとめ
「反省」と「猛省」はともに、過去の自分の言動について、振り返り評価し、悪かった点について考え改善するという意味を持っています。
しかしその度合いについて大きな差があり、「猛省」は強く反省し、そしてその言動について後悔し謝罪するという意味を持っています。
強い「反省」の気持ちが「猛省」となるという事になります。