この記事では、「告知」と「予告」の違いを分かりやすく説明していきます。
「告知」とは?
「告知」は、告げ知らせること、通知することを意味します。
「告」は、広く知らせること、「知」は、しらせを指すので漢字通りの意味を持つ言葉です。
似た言葉として「通知」がありますが、こちらも知らせるという意味を持ちます。
ただ、「告知」は「通知」に比べて、知らせる内容が大きく、重要である場合に用いられます。
「告知」の類義語は、告示、公表、発布で、対義語は、非公表です。
「告知」は英語で“announcement”といいます。
「告知」の使い方
告げ知らせる行為を意味する場合には、「告知する」という動詞の形で使います。
また、テレビなどでは、視聴者の気をひく目的で「緊急告知」という文字を大々的に表示することがあります。
「告知」の内容は、基本的にある程度重要性が高いものなので「緊急告知」と書かれると非常に重大性や緊急性が高いように思われますが、実際には大げさな表現であることがほとんどです。
保険の用語で「告知義務」という言葉がありますが、これは生命保険に加入するときに自分の健康状態や病歴について保険会社に報告する義務を意味します。
「予告」とは?
「予告」とは、前もって知らせるという意味です。
「予」という漢字には、あらかじめ、前もってという意味があります。
つまり、「予告」は、あらかじめ広く知らせるということを指します。
「予告」と似た意味を持つ言葉としては、通知、案内などがあげられます。
「予告」を意味する英語は、“announcement”や“notice”などです。
「予告」の使い方
多くの場面では「予告する」という動詞の形で使われます。
また、映画やドラマではこれから公開や放送される内容について、「次回予告」や「予告編」として、一部だけを視聴者に見せることがあります。
「告知」と「予告」の違い
「告知」のうち、特にあらかじめ知らせることを「予告」と言います。
しかし、実際には「告知」の内容は、これから起こることやこれから行われることに関するものであることが多いため、「予告」と「告知」の違いが問題となることは限られている。
例えば、医者が患者に病名を知らせる時には、「告知する」とは言いますが、「予告する」とは言いません。
「告知」の例文
・『今日は私の好きなバンドから緊急告知があるらしい。』
・『ガンを告知されたとき、何も言葉が出なかった。』
・『期日を告知していたのに、なぜ提出が間に合わなかったのですか。』
・『クリスマスのイベントについて告知する。』
「予告」の例文
・『ドラマは次回予告までしっかりみたい。』
・『予告していた通り、今日は小テストをします。』
・『あの有名な怪盗は、予告通りに宝石を盗んでいった。』
・『予告を見て気になっていた映画を明日見に行きます。』
まとめ
前もってするのが「予告」、前もってするかどうかを問わないのが「告知」です。
実際に使うときには違和感がない方を選んで使うといいでしょう。