この記事では、「喧嘩」と「暴力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「喧嘩」とは?
「喧嘩」の意味は以下の通りです。
1つ目は「大声で騒ぐこと」という元の意味で、人が大声を出して騒ぐ様子を言います。
2つ目は上記から転じて、「言い争いをしたり、殴り合ったりすること」という意味で、相手に対して怒り、いがみあったり実際に殴り合ったりすることを言います。
「喧」は「騒がしい様子」「ざわめいている様子」という意味、「嘩」は「かまびすしい」「やかましい」といいう意味の漢字です。
平安時代までは「喧嘩」は「大声で騒いでうるさい様子」という意味でしたが、その後言い争いや殴り合いなどのを表す言葉になり、日常会話に使われる様になりました。
「喧嘩」の使い方
「喧嘩」は「大声で騒ぐこと」「言い争いをしたり、殴り合ったりすること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「喧嘩する・した」「喧嘩を売られる・売られた」と使われたり、副詞として「喧嘩して」と使われたりします。
また、会話では名詞・形容動詞として「喧嘩だ」と使われることもあります。
基本的に、個人的に意見が対立して、言い争ったり、殴り合ったりすることを表し、警察沙汰になることはあっても裁判にまで発展しない様なものに対して使われる言葉です。
「暴力」とは?
「暴力」の意味は以下の通りです。
1つ目は「乱暴な行為」という意味で、弱い者に対して強い者が不当に腕力を使う行為を言います。
2つ目は「合法性や正当性を欠いた強制力」という意味で、不法、不当にあるものごとを無理矢理行使することを言います。
上記に共通するのは「不当にある行為を強行する」という意味です。
「暴力」の使い方
「暴力」は「乱暴な行為」「合法性や正当性を欠いた強制力」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「暴力だ・である」と使われたり、動詞を伴って「暴力を振るう・振るわれた」と使われたりします。
また、「暴力的」という場合は、無理やり何かを強制するという比喩的な様子として使われます。
基本的に、弱い者に対して強い者が、不当に乱暴な行為をすることに対して使われる言葉です。
「喧嘩」と「暴力」の違い
「喧嘩」は「お互いが言い争ったり、殴り合ったりすること」という意味です。
「暴力」は「弱い者に対して不当に乱暴な行為をすること」という意味です。
「喧嘩」の例文
・『居酒屋で知らない相手から喧嘩を吹っ掛けられた』
・『迷惑だから喧嘩するなら外でやってくれ』
・『喧嘩両成敗とは言えない時代になってきた』
・『あいつらまた兄弟喧嘩している』
「暴力」の例文
・『子供に暴力を振るうのは絶対にいけません』
・『彼は若い頃暴力団に所属していたそうだ』
・『最近の若者はすぐにキレて暴力を振るう人が多い』
・『これを全部やれなんて暴力的だ』
まとめ
今回は「喧嘩」と「暴力」について紹介しました。
「喧嘩」は「言い争いや殴り合い」、「暴力」は「乱暴な行為をする」と覚えておきましょう。