一戸建ての家に快適に住むことができるのは、やはり「大工」の方々をおかげでしょう。
この「大工」の他に「型枠大工」という仕事もあるのですが、どのような違いがあるのでしょうか?
普段あまり意識することがないので、今いち理解できないかもしれません。
そこでこの記事では、「型枠大工」と「大工」の違いを分かりやすく説明していきます。
「型枠大工」とは?
「かたわくだいく」と呼ばれる「型枠大工」は「建設現場で、鉄筋コンクリート物を作るために必要となる器である“型枠”を使ってコンクリートを固めて作る仕事のこと」、または「そのような仕事をしている人」のことを意味しています。
「大工」とは?
「大工(だいく)」は「家の設計に基づき、家屋の骨格から外壁・屋根・床・天井などの下地を作り上げていく仕事」であり、「そのような仕事をしている人のこと」を指しています。
「型枠大工」と「大工」の違い
ここで「型枠大工」と「大工」の違いを見て行きましょう。
一般的にビルなどの建物を建設して行く時には、建物の安定を保つために地盤に杭を打ち込んでいく杭打ち工事が行われます。
その杭打ち工事の後に「型枠大工」が登場してくるのですが、地番の水平垂直を確かめながら、墨出しと呼ばれる印をつけていく作業を行います。
その後に印に合わせて型枠を組み立てていきます。
その後、型枠が出来上がった後にコンクリートを流し込んで固まった後に型枠を外して作業が完了します。
「大工」の場合は、家の設計図を確認した後に、家に必要な建材を加工、そして建築物の骨組みをくみ上げた後に屋根の下地組み・サッシ設置・外壁下地組みまでを行い、家を作って行くのです。
「大工」の仕事は屋外作業が大半であり、現場まで木材運搬のために相当な体力が必要となってきます。
また、いくつかの現場現場を兼務されている現場監督に代わり建築現場を取り仕切ることも少なくありません。
しかも、設計士や左官業者・電気・水道・ガス工事担当者などと状況を共有しながら、竣工まで導いていくのです。
「型枠大工」の例文
「型枠大工」の例文には以下のようなものがあります。
・『型枠大工という職種に就いて本当に良かったと思うな』
・『みんなからはあまり知られていないけど型枠大工って結構重要な役割を果たしているんだ』
「大工」の例文
「大工」の例文は次のようなものがあります。
・『大工になってもう20年になるけど、やっててよかったと思うな』
・『最近の大工は色々な道具があるから、昔と比べて作業効率が良くなっているね』
まとめ
ここまで「型枠大工」と「大工」の意味や違いを見てきました。
「大工」の仕事はある程度認知されているかもしれませんが、「型枠大工」のことを理解されている方は意外と少ないのではないでしょうか。
この記事でどのような仕事内容なのかを理解することで、世の中にはさまざまな職種があることを認識していただければと思います。