我が国、日本はとても元気がありません。
約25年近く続くデフレによりGDPは世界3位を維持していますが、成長率は他のアジア諸国と比べてとても低い状態にあります。
昔は日本製品が世界を席巻しており、『ジャパンアズナンバーワン』と呼ばれていたころから比べてもとても元気がない状態です。
様々な政治家や著名な経済学者、大企業の経営者が『変革を!』や『進化を!』と声高によく叫んでいるものの、残念ながら実現には程遠い状態です。
もううんざりと思われるかもしれませんが、このよく耳にする『変革』と『進化』の違いを考えたことはございますでしょうか。
何かが変わるという意味なのは理解できる方は多いと思いますが、実はニュアンスが微妙に違っている言葉なのです。
この記事では「変革」と「進化」の違いを分かりやすく説明していきます。
「変革」とは
この言葉の意味は一言で表すと『全く新しいものに変えること』です。
『変わったことで新しいものになること。』と捉えても同じ意味になります。
これは、今まで存在していた物や制度などをガラリと変化させて違うものにしてしまうということです。
例えば『制度の改革を進める』や『意識の改革を求める』などの言葉を会社などで聞いたことがあると思いますが、これは今までの制度を新しいものにする為にアクションを起こしていることや、従業員や経営者がよりよい会社の業績を上げる為に考え方や仕事の捉え方をガラッと替えるということを意味します。
「進化」とは
それでは『進化』はいかがでしょうか。
これは『物事や文化、生物などが、進歩をすることで、より優れたものや発達したものになること』を指した言葉です。
これはどういうことでしょうか。
もう少し厳密に説明をすると『現状から進歩をすることで物事などが、よりよい方向や望んでいる方向に進んでいること』です。
つまり、キーポイントは『現状から進む』という所にあることがお分かりいただけると思います。
例えば『日々進化するITテクノロジー』や『砂漠の生活に進化した』など現状の部分を残しながらもより優れた方向に進歩し変化をさせたということになります。
「変革」と「進化」の違い
この二つは『今迄から全く違ったものに変化する』か『現状の部分を残しながらも進歩をすることでより良いものになる』かではっきりと分けることが出来ます。
非常によく似た概念ですが、いきなり全く違うものになるか、現状をよりよく磨き上げるかという捉え方をしても間違いありません。
非常によく使われる言葉ですが、もしも現状に停滞しているのであれば『進歩』よりも『変革』をする必要もあるのではないでしょうか。
まとめ
如何でしたでしょうか。
よく経営者や著名人が声高にする言葉ではありますが、実は微妙な違いがあったことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
この他にも『改革』『革命』『革新』などまだまだビジネスや政治の世界で鼓舞する様な似た言葉がありますので、よく違いについて注意したいものです。