この記事では、「多量」と「豊富」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉にはどのような違いがあるでしょうか。
「多量」とは?
「多量」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「多量」は「たりょう」と読みます。
「多量」には「分量の多いこと」「大量」という意味があります。
ちなみに「分量(ぶんりょう)」には、「物の重量や容積、数量や割合などの多い少ないの程度」という意味があります。
つまり「多量」という言葉は、重量や容積が多いこと、数量や割合などが多いことを意味すると考えることができ、適用範囲がとても広い言葉になっています。
大量の雨が降る様子を「多量の雨が降る」、多くの愛情を注がれることを「多量の愛情を注がれる」などと、「多量」を使った文章を作ることができます。
さらに、「多量の鉛筆を購入して、試験に備える」「多量の水が、バケツに入る」などという文章も作れます。
基本的に何かが多いと感じたときに、「多量」を使うことができるでしょう。
「豊富」とは?
「豊富」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「豊富」は「ほうふ」と読みます。
「豊富」には「豊かであること。
ふんだんにあること」という意味があります。
ちなみに「豊か」には「満ち足りて不足のない様子」「十分な様子」を意味します。
また「経済的に恵まれていてゆとりがある様子」を意味します。
そのため「豊富」は、「豊富な人材がそろっているため、この会社は将来も安泰だ」という文章に使ったり、「豊富な資金があるため、少々の不況には負けずに経営できる」などという文章に使うことができます。
このように、何かが豊かでふんだんにある場合に、「豊富」という言葉を使うことができます。
「多量」と「豊富」の違い
「多量」と「豊富」の違いを、分かりやすく解説します。
「多量」は、「分量の多いこと」を意味し、「物の重量や容積、数量などが多いこと」を意味します。
一方の「豊富」は「豊かであること。
ふんだんにあること」を意味します。
このように「多量」は「物の量が多い少ない」に関して「多い」という意味がある言葉で、「豊富」は「不足がない」「十分」という意味があります。
「多量」な場合でも、「豊富」なのかどうかは分かりません。
例えば、「多量の雨が降ったが、干ばつを解消するほどではない」という文章は、大量の雨が降ったものの、干ばつを解消するのに足りる量ではないという意味があるためです。
このように、多いか少ないかでいえば多い場合は「多量」という言葉を使い、豊かか否かというときに、豊かなときは「豊富」という言葉を使ってみるといいのではないでしょうか。
まとめ
「多量」と「豊富」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な違いがあることがわかります。
とにかく量が多い時は「多量」を、豊かで満ち足りていると感じたときは「豊富」を使うようにするなど、使い分けてみてはいかがでしょうか。