「大杉」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「大杉」とは?新語・ネット用語

インターネットの掲示板などで見かける独特の言葉に「大杉」があります。

あまりにも普通に使われているため所見だと戸惑ってしまいますが、いったいどのような意味で使われている言葉なのでしょうか。

今回は、「大杉」の意味と類似する言葉を紹介します。

「大杉」とは?意味

「大杉」とは、「多すぎる」という意味で使われるネットスラングです。


「大杉」の概要

もともとの由来は「多すぎ」の誤変換という説が有力です。

インターネット初期の掲示板では書き込みに対して素早くレスを返す文化があり閲覧者は先を競って返信していました。

急いで返信を書き込むため誤字や誤変換多くいちいち指摘されることもなくそれぞれが意味を汲み取って流されていましたが、数ある誤変換の中でも語感がユニークだったり語呂が良かったりした表現の一部はご返還ではなくわざとそのように使われるネットスラングとして定着し現在に至ります。

「大杉」が本格的に定着したのは2ちゃんねるのサーバー混雑表現に使用されたことによるものです。

2ちゃんねるではスレッドを更新するたびに1から読みこみし直す使用になっており、一部の掲示板にアクセスが集中すると課題な負荷がかかってしまいます。

カフカによるサーバー落ちを防ぐためにアクセスが集中すると一時的に回避するために注意表示がされるのですがその注意表示の文面が「もうずっと人大杉」だったことから「大杉」という表現が一気に広まりました。

現在でも主に掲示板で使われることが多いネットスラングですがSNSでも見る機会が増えるなど徐々に広まりを見せています。


「大杉」の言葉の使い方や使われ方

・平日なのにこの掲示板だけ人大杉。

・夏休みの宿題大杉。

・J2の最下位争いなのにサポーター大杉だろ。

・給付金の申請に必要な書類大杉。

「大杉」の類語や言いかえ

・渋滞している
「量が多すぎて理解が追いつかず交通渋滞のように滞っている」という意味のネットスラングです。

理解や考えが追いつかないほど情報量が課題であることを表しています。

「大杉」がアクセス数など具体的な行動量や物量に対して使われるのに対し、こちらは理解が追いつかないなど情報の多さに対して使われます。

・キャパオーバー
「キャパシティをオーバーする」という意味の言葉です。

「キャパ」とは限界や上限を意味する「キャパシティ」のことで「限界を超えてしまっているほど量が多い」ことを指す表現です。

限界を超えるということは想定しているよりも多すぎる状態であり、「大杉」とは非常によく似た意味合いで使われます。

「大杉」が漠然と多い状態を指す客観的な性質を持つのに対し、こちらは人や物など特定の対象にとっての限界と比較して多いことを表す主観的な表現です。

・鯖落ち
「サーバーが落ちる」という意味のネットスラングです。

サーバーにアクセスが集中すると処理しきれずダウンしてしまいます。

そのような状態を指す言葉が「鯖落ち」です。

そこから転じて「サーバーが落ちるほどアクセスが多い」という意味でも使われ、「大杉」の由来のひとつである2ちゃんねるの「人大杉」と非常に近しい意味合いです。

まとめ

「大杉」はネットスラングとしては非常にシンプルでわかりやすい言葉です。

ネット上では使われる機会の多い言葉なので意味を知っておくと便利です。