「失墜」と「失脚」の違いとは?分かりやすく解釈

「失墜」と「失脚」の違いとは?違い

この記事では、「失墜」「失脚」の違いを分かりやすく説明していきます。

「失墜」とは?

「失墜」「しっつい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「名誉や権威などをなくすこと」という意味で、社会的な立場や信用などが地に落ちてしまうことを言います。

2つ目は「無駄な出費」という意味で、不要なことにお金を使うことを言います。

3つ目は「不十分でったり、誤りがあること」という意味で、ぴったり正しくない様子を言います。

上記に共通するのは「ある状態から下落する」という意味です。

「失」「うしなう」と読み、「なくす」「うせる」という意味、「墜」「おちる」とも読み「だめになる」という意味、「失墜」「なくしてだめになること」になります。


「失墜」の使い方

「失墜」「名誉や権威などをなくすこと」「無駄な出費」「不十分でったり、誤りがあること」という意味で使われます。

名詞として動詞を伴い「失墜する・した」と使われたり、副詞として「失墜して」と使われたりします。

基本的に、自分が持っている地位や権力、信用などが下落することに使われる言葉です。


「失脚」の意味は?

「失脚」は「しっきゃく」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「職務上の失敗により、信用を落とすこと」という意味で、仕事で重大なミスをしたり、失言などで信頼をなくすことを言います。

2つ目は「他人の陰謀により、地位や立場を追われること」という意味で、他の人から恨みを買ったりして陥れられてしまい、今の地位から降ろされてしまうことを言います。

3つ目は「お金をなくすこと」という意味で、「脚」「あしが出る」などお金を意味します。

上記に共通するのは「ある状態から降格する」という意味です。

「脚」「あし」とも読み、「支えとなる立場や身分」という意味、「失脚」「支えとなる立場や身分をなくすこと」になります。

「失脚」の使い方

「失脚」「職務上の失敗により、信用を落とすこと」「他人の陰謀により、地位や立場を追われること」「お金をなくすこと」という意味で使われます。

名詞として動詞を伴い「失脚する・した」「失脚させられる・させられた」と使われたり、副詞として「失脚して」と使われたりします。

基本的に、自分のミスや陰謀などで、現在の地位や立場から降ろされることに使われる言葉です。

「失墜」と「失脚」の違い

「失墜」「自分が持っている地位や権力、信用などが下落すること」という意味です。

「失脚」「自分のミスや陰謀などで、現在の地位や立場から降ろされること」という意味です。

「失墜」の例文

・『今回の問題により、わが社の信用が失墜した』
・『失墜した信頼を回復させる』
・『政治家の権威はもはや失墜している』
・『上司への信頼が失墜した』

「失脚」の例文

・『社長は恨みを買って失脚させられた』
・『彼は不倫により失脚した』
・『政治家が失言により失脚する』
・『嫌がらせするよりも失脚させたい』

まとめ

今回は「失墜」「失脚」について紹介しました。

「失墜」「下落すること」「失脚」「降格すること」と覚えておきましょう。

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