この記事では、「失意」と「失望」の違いを分かりやすく説明していきます。
「失意」とは?
「失意(しつい)」とは、「望み・目的を果たすことができずに面白みのなさ(不本意な思い)を感じていること」や「思い通りにいかず、不満を抱えていること」を意味している言葉です。
「失意」の表現は「意を失う」と読み下すことができ、「思い通りにいかず挫折して、希望・目的意識を失う」といった意味のニュアンスがあります。
例えば、「彼女と別れてからしばらくは、失意のどん底にいました」などの例文で使用されます。
「失望」とは?
「失望(しつぼう)」とは、「期待どおりにならずにがっかりすること」や「ある人物の能力・人格などが、事前に評価していたよりも低いと分かって落ち込むこと」を意味している言葉です。
「失望」の表現には、物事が上手くいかずに「これから先の希望を失うこと」や「今後の望みがないと感じること」の意味合いもあります。
例えば、「自暴自棄になっている彼には失望しました」や「同僚の無責任な働きぶりに失望しても、私は自分の仕事は最後までやり遂げるつもりです」などの文章で使われます。
「失意」と「失望」の違い!
「失意」と「失望」の違いを、分かりやすく解説します。
「失意」と「失望」はどちらも、「期待どおりに物事が進まず、将来の希望を失うこと」という類似の意味を持っていますが、「失意」の表現は「意を失う」で「思い通りにいかずに目的意識を失う・不満の気持ちを抱える」に意味の重点があります。
「失意」に対して「失望」のほうは、「期待どおりにならずにがっかりする・将来の希望を失う」に意味の重点が置かれている違いを指摘できるのです。
例えば、「仕事の先行きに失望しました」は「今後の希望を失ったこと」を意味していますが、「仕事の先行きが見えず、失意の中にいました」は「今後の希望・目的意識を失ったこと」だけではなく「不満(面白くない思い)を抱えていた」というニュアンスがあるのです。
また「失望」は「失望する」と動詞形で使えますが、「失意」のほうは「失意する」という表現はできず、「失意のうちに・失意の中に・失意のどん底・失意に沈む」などの慣用表現で使われることが多い違いもあります。
まとめ
「失意」と「失望」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「失意」とは「望みを果たせずに面白くない気持ちを抱えていること」「思惑(期待)が外れて、この先の希望を失うこと」を意味していて、「失望」は「期待外れでがっかりすること・特に人物に対する事前評価が外れてがっかりすること」「将来に対する希望を失うこと」を意味している違いがあります。
「失意」と「失望」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。