この記事では、「女遊びは芸の肥やし」の意味を分かりやすく説明していきます。
「女遊びは芸の肥やし」とは?意味
「女遊びは芸の肥やし」という言葉が生まれたのは、元々は、歌舞伎役者である女形の男性が女性を演じるにあたり、女性の仕草をまねることを女遊びと称して男が女のふりをすることとしていました。
「芸の肥やし」とある部分は、歌舞伎役者として一流の女形を演じるためにあえて女性のようにふるまうことで芸達者となり一流であると認められる肥やしとなるという意味です。
ただ、現在では、別の意味に用いられることが多くなり、芸能人は様々な女性と付き合うことで一流である人間に認められるという意味に使用されています。
「女遊びは芸の肥やし」の概要
「女遊びは芸の肥やし」と言われるようになったのは、江戸時代に歌舞伎の女役を演じた役者がいかに女性に似た仕草をすることを追求するかというのが「女遊びは芸の肥やし」であると言われています。
女遊びとは、いわばごっこ遊びであり、役として演じるには女性になりきることが重要であると昔の役者の方は考えていたのです。
ところが、時代が進むにつれ意味の解釈が異なり、「女遊びは芸の肥やし」とは、芸能人は浮気など様々なことを繰り返していくうえで一流の芸能人の仲間入りができるという言葉に置き換わったのです。
「女遊びは芸の肥やし」の言葉の使い方や使われ方
「女遊びは芸の肥やし」という言葉は、現在では、芸能人の人たちが浮気をしたりして別の女性と付き合った際に言い訳をして自分は一流であるから他の女性とお付き合いをしても何ら問題はなく、むしろ自分の名前が知られて好都合であるというようなマイナスをプラスに強引に変えようとする言葉に変化しました。
マイナスをプラスに強引に変えようとしていますので、見る人からすればしょうがない人物であると思われることもあり、時には許されない人物であると称することもあり、許されない側に回ってしまうと芸能活動が危うくなるため、あえて他者の神経を逆なでしかねないこの「女遊びは芸の肥やし」という言葉を自ら切り出して言う人物はいなくなりました。
その為、「女遊びは芸の肥やし」はほとんど使用されない言葉となっています。
「女遊びは芸の肥やし」の類語や言いかえ
「女遊びは芸の肥やし」を、一流の芸能人の人が自分は一流だからかえっていろいろな女性とお付き合いしていれば名が売れるという理由で使用したのであれば、「英雄色を好む」という言葉が類語で言いかえ言葉に該当します。
「英雄色を好む」も、英雄とまでたたえられる人物は女好きであるがそれがどうしたという意味合いであるため、「女遊びは芸の肥やし」の意味と同じ部分があるのです。
まとめ
「女遊びは芸の肥やし」ですが、現在では使われなくなった言葉の一つで、その理由はマイナスイメージである他の女性とお付き合いすることを正当化し、プラスイメージにもっていこうとしている点があり、とても芸能人のような著名人が名を売る行為でいろいろな女性と付き合うのは道徳的にどうであるかという問題から使用されない言葉となったのです。