この記事では、「嫌い」と「毛嫌い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「嫌い」とは?
何かに対し、嫌だと思うこと、好ましくないこと、苦手だと思うこと、を意味する「嫌い」。
この「嫌い」には、何らかの理由があり、嫌だと思うこととなります。
例えば、「トマトが嫌い」な場合、トマトの味やニオイが気に入らない、好ましくない。
といったように、トマトを好きだと思うことができない何らかの理由がその人自身にあるものとなります。
「嫌い」は、「苦手」や「嫌悪感」、「憎悪」などと言い換えることができ、対義語は「好き」。
英語では、「detest」、「hate」です。
「嫌い」の使い方
「私は○○が嫌いです」といったように、何が「嫌い」なのかを示すような使い方のほか、「嫌いな食べ物」や「嫌いな勉強」、「食わず嫌い」、「大嫌い」、などといった言葉があります。
「毛嫌い」とは?
何かに対し、嫌だと思うこと、好ましくないこと、苦手だと思うこと、を意味する「嫌い」に「毛」が付き「毛嫌い」という言葉になることで、これといって理由がないにも関わらず嫌うことを意味する言葉となります。
感情的に嫌うことを意味し、「毛嫌い」の場合、そのこと、その人に対し、なぜ、「嫌い」だと思うのか説明することはできません。
「毛嫌い」は、「嫌悪感」や「生理的に無理」、「虫唾が走る」などと言い換えることができ、英語では、「instinctive dislike」です。
「毛嫌い」の使い方
「○○を毛嫌いする」といったように何を「毛嫌い」するのかといった使い方が「毛嫌い」の使い方の基本です。
「嫌い」と「毛嫌い」の違い
「嫌い」には、なぜ、そのように思うのか理由があります。
反対に「毛嫌い」には、その理由がなく、その点の違いが「嫌い」と「毛嫌い」にあります。
「嫌い」は、理性的な嫌悪感と言え、「毛嫌い」は本能的な嫌悪感となり、この理性的なのか、本能的なのか、といった違いが重要なポイントです。
「嫌い」の例文
・『私は、子供の頃からトマトが大嫌いです。』
・『私は、彼女の偉そうなしゃべり方が嫌いです。』
・『子供には好き嫌いを言わず、何でも食べる人になってほしいです。』
・『私は、子供の頃、犬に追いかけられた経験があり犬が嫌いです。』
「毛嫌い」の例文
・『どうしても、彼のことを毛嫌いしてしまう。』
・『なぜ、私はここまで勉強を毛嫌いしてしまうのだろうか。』
・『初め毛嫌いしていたアニメでしたが、いつしか好きになっていました。』
・『鉄オタを毛嫌いしていた僕ですが、いつの間にか僕も鉄オタの仲間になっていました。』
まとめ
同じ苦手に思うことでも、理由がある場合と理由がない場合とで使い分けが必要な「嫌い」と「毛嫌い」。
本能的にどう頑張っても好きになることができないものに対しては、「毛嫌い」がピッタリな言葉となり、直感的に苦手だと思う場合は、「嫌い」ではなく、「毛嫌い」ということになります。