普段の生活で何気なく使っている、「嫌い」と「無関心」、このふたつの単語は、誰かと会話する際によく使う言葉です。
「嫌い」と「無関心」の違いは、なんとなくのニュアンスの違いはわかるという方は多くても、それぞれはっきりと意味や違いを理解しているという方は、意外と少ないのではないでしょうか?
このふたつの言葉の意味を正しく覚えることで、誤解を減らすこともできるかと思いますので、しっかりとした意味を押さえておきましょう。
それでは、この記事では「嫌い」と「無関心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「嫌い」とは?
「嫌い」とは、嫌うこと、嫌だと思うことを意味しています。
もっともよく使われるのは嫌うことをあらわすときだと思いますが、「嫌い」とひとことで言っても、どれくらい「嫌い」なのかは、前や後ろに付く言葉によって変わることもあります。
また、好ましくないことや、何かを懸念することに対しても使われる言葉です。
「無関心」とは?
「無関心」とは、興味がないこと、関心がないことをあらわしています。
「関心」が「無」い、で「無関心」ですので、漢字からもだいたいの意味はわかると思います。
「見向きもしない」や「目もくれない」も、近い意味と言える言葉です。
「嫌い」と「無関心」の違い
「嫌い」と「無関心」は、案外似ているようで似ていない言葉でした。
では、具体的にどのような部分が違っているのかを説明していきます。
まず、誰かや何かに対する「嫌い」は、その相手(または物事)のことが頭の中にあり、その状態で「嫌う」ことで、その対象に対して「嫌い」となります。
誰かや何かに対して「無関心」な場合は、相手のことが頭にない状態で、興味や関心がまったく無いから「無関心」となります。
その対象のことが頭にあるか、ないか、そのどちらかで大きく変わってくるのです。
「嫌い」も「無関心」も、自分自身が誰かにそう思われていたらと考えると、わかりやすいですよ。
また、「嫌い」には、「無関心」にはまったくない、懸念するという意味もありますので、このふたつの言葉は根本的にまったく違う言葉だといえます。
「嫌い」の例文を2つ紹介
・『娘は高校生になった今でも、トマトとピーマンが嫌いなままだ。』
・『堅実なことはいいことだが、あの人は、負けることを嫌って勝負に出ないだけだ。』
「無関心」の例文を2つ紹介
・『卒業式の日、密かに想いを寄せていたクラスメイトに思い切って告白したが、まったくの無関心だったらしく残念な結果に終わってしまった。』
・『彼は、今でこそ社内で随一の天才プログラマといわれているが、好きで始めたわけではなくもともとはまったくの無関心だった。』
「嫌い」と「無関心」の違いのまとめ
いかがでしたでしょうか?>
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「嫌い」と「無関心」は、対象のことが頭の中にあるかないかで大きく変わってくる言葉でした。
どちらもマイナスよりの言葉だからこそ、しっかりと意味を覚えておきたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。