「窺い知れる」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「窺い知れる」

「窺い知れる」「うかがいしれる」と読みます。

「窺い」は難しい漢字なので、読めない人も多いのではないでしょうか。

会話などで「うかがいしれる」という言葉は一般的にも使われていますので、このような漢字が使われているのは知らなかったけれど、言葉は知っているという人もいるでしょう。

「窺い知れる」の意味

「窺い知れる」「窺い」には、「こっそりと覗いて見る」「状況や心情を察する」「密かに調べる」といった意味があります。

「知れる」「知ることができる」という意味ですので、「窺い知れる」は、ある事柄や様子から、全体の状況や心理を推測することができる、という意味になります。

「窺い知れる」の言葉の使い方

「窺い知れる」という言葉は、目に見えない相手の心理や性格、表立っていない状況などが推測できる、という時に使う表現です。

「あの人の優しさが窺い知れる」「家庭内がギクシャクしているのが窺い知れる」のような使い方をします。

困っている人にそっと手を差し伸べている人を見ると、その人は優しい人なのだと推測でき、そして、なかなか家に帰りたがらなかったり、奥さんの手作り弁当を持って来ていた人がコンビニの弁当を食べていたりすると、もしかして家庭内がギクシャクしているのでは?と推測するでしょう。

「窺い知れる」を使った例文・短文(解釈)

「窺い知れる」の意味と使い方を解説してきましたので、ここではこの言葉を使った例文をご紹介します。

「窺い知れる」の例文1

「彼のデスクの上は、いつもきれいに整理整頓されていて、彼の几帳面さが窺い知れます」

会社のデスクは、その人の頭の中を表すといいます。

デスクの上がいつも整理されている人もいれば、書類が山積みになっていたり、いつも散らかっている人もいます。

デスクの上が整理整頓されている人は、頭の中もいつも整理されていて、仕事も効率良く、几帳面にこなす人が多いと言われています。

「窺い知れる」の例文2

「いつも最下位だったランナーが、上位に食い込みました。彼女の努力が窺い知れます」

最下位が定位置だったランナーが、上位に食い込むためには、相当な努力が必要でしょう。

ハードな練習を重ねなければ、成績を大幅に伸ばすことはできません。

ランクが急上昇した選手がいれば、多くの人がその努力を察し心が動かされるもので、雑誌やテレビで特集が組まれることも少なくありません。

「窺い知れる」の例文3

「いつも元気で明るい友人が、付き合っていた彼女に振られたと暗い表情をしているのを見て、ショックの大きさが窺い知れたのです」

いつも明るく元気な人でも、その多くは、落ち込むことがないわけではありません。

落ち込むことがあっても、嫌なことがあっても、多少のことは顔や態度に出さずに振舞っているだけなのです。

しかし、そんな人でも、落ち込んでいることが周囲に分かるような表情をしているということは、余程大きなショックを受けたのだろうと推測できるのです。

いつも明るいだけに、たまに暗い表情をしていると落差が大きく、周囲は余計に心配してしまうものでしょう。

「窺い知れる」の例文4

「仲間と食事に行った時に、まめにテーブルの上を整理していた彼女を見て、きれい好きなのだということが窺い知れました」

仲間内で食事をした時に、テーブルの皿を整理したり、テーブルが汚れていたら拭いたり、ということを、押しつけがましくなく自然にできる人がいます。

そのような人は、日頃から周囲をきれいにしておく習慣が身に付いているのでしょう。

周囲に不快な思いをさせないようにとの気配りもできるということですので、そういった人の振舞いは見習いたいものです。

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