この記事では、「子分」と「弟子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「子分」とは?
「子分」とは、ある人の支配下にあって服従する者を指す言葉で、手下とも呼ばれます。
また、仮に子として扱われる存在の者を意味する言葉です。
この「子分」の対語は「親分」です。
「親分」と「子分」の典型としては、やくざを思い浮かべる人が多く、「親分」が「子分」を自分の子供の様にいつくしむ側面もあっても、むしろ支配する者と支配される者と言う関係性が強く、余り良いイメージを持たれる関係性とは言えません。
言い換えれば、主従関係が極めて強く、この強さだけで関係性が維持されている事が多く、「子分」は主従関係を断ち切りたいと思っても中々断ち切れないケースが多いと言えます。
「弟子」とは?
「弟子」とは、師について、学問や技芸の教えを受ける人を意味する言葉です。
門人や門弟や徒弟と呼ばれる事もあります。
この「弟子」の対語は「師匠」です。
「師匠」と「弟子」の関係は、学問や技芸を教える者と教えられる者と言う関係性があります。
もちろん、「弟子」と「師匠」の間にも主従関係はありますが、その強さは一定ではなく、技芸の「内弟子」の様に、「師匠」の身の回りの世話をすると言った主従関係の比較的強いケースから、大学の指導教授と大学院生と言った比較的薄いものまで様々です。
「子分」と「弟子」の違い
「子分」とは、ある人の支配下にあって服従する者を指す言葉で、手下とも呼ばれます。
一方の「弟子」とは、師について、学問や技芸の教えを受ける人を意味する言葉です。
「子分」の対語は「親分」で、「子分」は「親分」から、学問や技芸と言った何かを学ぶ事もなく、単に強い主従関係で結びついているだけの関係性です。
また「子分」は「親分」に支配され、中々自分の意思で関係性を解消できないケースが多いと言えます。
それに対して、「弟子」は「師匠」から学問や技芸等を学ぶ目的を持っており、「師匠」と「弟子」は教える者と、教えられる者と言う関係性があるのです。
この点が「子分」と「弟子」の違いです。
「師匠」と「弟子」の関係性にも、主従関係は存在し、その強さは色々ですが、「親分」「子分」の主従関係よりも弱く、自分の意思で関係性を断つ事も難しくないのが一般的です。
以上の様に、「子分」と「弟子」は学問や技芸を学ぶと言う目的の有無と、「親分」や「師匠」との主従関係の強さに大きな違いあると言えます。
まとめ
「子分」とは、ある人の支配下にあって服従する者を指す言葉で、一方の「弟子」とは、師について、学問や技芸の教えを受ける人を指す言葉です。
「子分」と「弟子」は学問や技芸を学ぶと言う目的の有無が大きな違いなのです。
また主従関係の強さでは、「親分」と「子分」は極めて強く、断ち切りにくいケースが多いのに対して、「師匠」と「弟子」の主従関係の強さは色々ですが、「親分」「子分」に比べれば遥かに弱いのが一般的です。
この点にも違いがあります。