この記事では、「子煩悩」と「親バカ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「子煩悩」とは?
自分の子どもを非常にかわいがるさまです。
愛らしいと思って、優しくするさまをいいます。
また、その人のことも指します。
子どもとよく遊ぶ、小さい子どもなら食事や着替えの世話をする、休日は家族ででかける、歩いて通学できるけれど学校には車で送るなど、非常に優しくすることをいいます。
子どもと遊ぶのはあたり前と思う人もいるかもしれませんが、子どもとほとんど遊ばない親もいます。
食事や着替えは自分でできるのに、いちいと親が手を出すようだと、かわいがりすぎだといえるでしょう。
歩いて通学できる範囲なのに車で送るのは、思いやりからの行動で優しさが感じられます。
この他にも「子煩悩」といわれる態度はさまざまあります。
「子煩悩」の使い方
子どもに対する親の態度を指して使用をします。
自分の子どもを非常にかわいがるさまをいい、他人の子どもをかわいがることには使用しません。
「親バカ」とは?
自分の子どもがかわいすぎて、適切な評価をすることができず、周囲から見ると考えが足りないと思える行動をすることです。
また、その親のことも指します。
小学校1年生の自分の子どもが、はじめて一人でクッキーを作ったとします。
形がいびつだし、焼け焦げているものもあるし、失敗したわけではありませんが、上手にできているというほどの出来ばえでもありません。
しかし、自分の子どもがかわいい親は、このクッキーの見て「なんて天才」と思うことがあります。
そして、周囲に自慢をしたり、周囲にできたものを配ったりします。
この行為は周りから見ると愚かに映ることでしょう。
今度は他のことで考えてみます。
子どもにかわいらしいワンピースを着せました。
親からするとかわいく見えます。
しかし、周囲から見ると、この子には似合っていない服で、それほどかわいいとは思えません。
そうであるにもかかわらず、親はこの姿がかわいい、ワンピースが似合い過ぎているなど、周囲に自慢をしました。
自分の子どものことを正しく評価できておらず、周囲から見ると愚かに感じられます。
「親バカ」の使い方
子どもに対する親の態度を指して使用する言葉です。
親自身が自覚している場合は本人が使います。
周囲の人も使うことがある言葉です。
「子煩悩」と「親バカ」の違い
2つの言葉はどちらも、子どもに関する親の態度を指しているのですが、同じ態度ではありません。
「子煩悩」は非常にかわいがるさまです。
「愚かな」という意味は含まれていません。
「親バカ」は、かわいがりすぎて正しい判断ができず、周囲から見ると愚かな行動をすることです。
「子煩悩」の例文
・『彼は子煩悩でよく知られている』
「親バカ」の例文
・『親バカぶりを発揮する』
まとめ
自分の子どもへの親の態度を意味する2つの言葉ですが、それそれの言葉が示すことは異なります。