この記事では、「十分」と「存分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「十分」とは?
「十分」は、物事の測り方の一つで数字や体感などでおおよその値を示す場合に用いる言葉です。
「十分」は物事がそれ以上を望まない場合に用いる言葉で、「十分にお金がある」とした場合、それ以上お金を望まないとします。
「十分」の使い方
「十分」は、物事に対して量ることができる場合に成立します。
その上できまりがあることが条件できまりがない場合、「十分」という言葉を使用することはできないのです。
ここでいう決まりは、数などのきまりでそれ以上を必要としないという制限が課せられていることが「十分」という言葉が用いられるものになります。
例を挙げますと、「お金が十分」とした場合、すでに自分がお金を貰うという行為で得られるお金の限度を超えていると感じた場合、「お金が十分」とすることでそれ以上のお金を望まないとします。
ですが、それでもお金を必要とする場合「十分」とは言わず別の言葉を用います。
「存分」とは?
「存分」は「十分」と同じ意味合いで物事に対してきまりがあることに用いるのですが、「存分」は自分の気持ちを優先して物事を決める場合用います。
その為、「お金が存分にある」と記した場合、自分が満足するだけのお金が用意されているという言葉になるのです。
「存分」の使い方
「存分」はあくまで自分本位の目安で必要なだけあるかどうかに用いる言葉です。
その為、「存分」は対象となるものが満足しなかった場合「存分」とはならないのです。
つまり、「存分」は対象者が満足することで成立しそれ以上望まないことを意味します。
「十分」と「存分」の違い
「十分」は見た感じ必要な量だけ用意されており、それ以上を望まないという意味です。
それと同じような意味で「存分」が存在するのですが、「存分」は自分が満足することを重点にしており、自分が満足する量があることを指し、自分が満足したからそれ以上を望まないという違いがあります。
その為、「十分」は客観的に物事を見ており、その上で必要なだけあることを意味しますが、「存分」は自分本位なものの見方で自分中心で必要なだけあると思う点が違いです。
まとめ
「十分」と「存分」は似ているようで実は異なりがあり、その異なりは、自分本位であるかそうではないかです。
「十分」は客観的に物事を見ており、必要なだけの量があるからそれ以上望まないのに対し、「存分」は自分が満足するという自己中心的な考えでかつ、必要な量がないと満足しないという考えです。
その為、「存分」という言葉は対象者が満足できなければ成立しない言葉で、満足しなかった場合、「半分」など、どの程度満足できないかを示すことで対象者に対して満足していない様子を知らせることもできます。
これは、「十分」も同様に「不十分」とすることで基準に満たない量とすることができますが、「不存分」とは言わないので「存分」はどの程度満足してないかを述べるのが望ましいです。