勉強するために通う場所といえば「学校」と「塾」です。
どちらも多くの人が教室に集まり様々な物事を学びますが、このふたつはどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「学校」と「塾」の違いについて解説します。
「学校」とは?
「学校」とは、「学問や技術などを学ぶことを目的とした教育施設」を指す言葉です。
「学校」は別名を「学び舎」ということからもわかるように「学ぶ」ために作られた施設です。
学問や技術をみにつけた者が教師となり学ぶために集まった「生徒」に対して授業や広義を通じて知識や経験を教えるのが「学校」です。
現代の日本における「学校」は学校教育法という法律の定める基準や木曽区に従って設立、運営されている施設を指す言葉として一般的に使われています。
たんに「学校」とだけいう場合は義務教育である小中学校や高校、大学や大学院を指しています。
学問を学ぶ教育施設という一般的な意味の他にも自動車学校や料理学校など専門的な技術を教える特定の教育施設も「学校」に含まれます。
「学校」で教わる内容は同一の施設であれば全て同じ基準が適用されます。
小学校や中学校は全国どこでも定められた教育課程に沿って授業が行われており差はありません。
カリキュラムが共通しているのが「学校」の特徴です。
「学校」の使い方
・毎日学校に通う。
・学校の勉強についていくのは簡単ではない。
・将来のためにもできるだけいい学校に通わせたい。
・学校から帰ったら復習することになっています。
「塾」とは?
「塾」とは、「学ぶという共通の目的を持つ者が集まって行う私的な勉強会」を指す言葉です。
「塾」とは本来「学ぶための私的な集まり」を指す言葉でした。
現代風に言えば勉強サークルや学習同好会のようなもので「公的に認められたものではなくあくまでも参加者同士の自主性によって行われている勉強のための集まり」を「塾」とよんでいました。
学ぶための私的な集まりを意味する「塾」でしたがそのような集まりが定着するにつれてだんだんと性質が変わっていきます。
もともとは同じような立場の者が集まっていましたが特定の人物に教えを請い授業を行ってもらう係止が主流になり、今に通じる授業形式が定番となります。
現代における「塾」は「学ぶために設けられた私的な施設」を指します。
公的に認められた学校とは別に学ぶことを目的とし、学校の授業で足りない部分を補ったり上級の知識や技術の習得を目指す施設を指して「塾」と呼んでいます。
「塾」の使い方
・放課後に塾に通う。
・明治維新で活躍した人の多くは私塾で学んでいた。
・塾通いで受験対策はバッチリだ。
・学校の授業だけでは足りないので塾に通わせようと思う。
「学校」と「塾」の違い
「学校」と「塾」の違いは「教育要素」です。
「学校」は上の人間が下の人間を教え導く教育を目的とした施設です。
学問や技術などを身につけた優れた人間が教師や先生となり未熟な生徒に教えるという、教師と生徒の明確な上下関係が存在します。
「塾」はもともと学ぶための私的な集まりから始まっています。
参加者全員が平等で上下の区別なく対等な立場で議論をしたり知らないことを教えたりして学び合いながら互いに高め合っていくことを目的としています。
現在の塾は学校に近い教師と生徒の形式が採用されていますが、目的や学問や技術の伝授であり人を育てることを目的とする学校に比べると教育要素は少なめです。
まとめ
「学校」と「塾」は似ているようで全く違うものです。
ルーツを辿ると違いがはっきりとわかるのでそれぞれの目的や役割をしっかり理解しておきましょう。