「安直な発想」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「安直な発想」について

何かを思い付いたことに対し、この「安直な発想」だと言われてしまうと、がっかりしてしまったり、時には怒ってしまうこともあるでしょう。

「安直な発想」の意味とは

安直な発想とは、「深く考慮されていない考え」「思い付きだけの考え」を指して使う言葉です。

「安直」という言葉には、「安易な」「安っぽい」という意味があります。

よって、「安っぽい考え」と解釈してもいいでしょう。

そのような考えを思い付き、人に伝えた時に、この「安直な発想」だと言われてしまうことがあります。

逆に、人の考えに対して使う場合には、後のトラブルに発展しないように気を付けてください。

「安直な発想」の言葉の使い方

「安直な発想」は、咄嗟に考えたような内容だったり、全然深く(それに関して)理解せずに考えた内容などに使われる言葉です。

その為、基本的にいい意味はありませんが、使い方によっては、決してそれだけではないとも使える言葉です。

その例として、「安直な発想の割には優れていると言える」と使うと、「簡単に考えたような内容にしてはいいのではないか」といった意味になり、いい意味とまでは言えないながら、それほど悪い意味でもなくなります。

「安直な発想」を使った例文

安直な発想を使った例文です。

上記のような、そこまで悪い意味では使っていない例も挙げていきます。

「安直な発想」の例文1

「いかにも安直な発想で、詳しく考慮する気にもならない」

全く深く考慮されていないので、詳しく考えてみる気にもならないと言っています。

例えば、大人数で少し距離ある所まで移動しようと思った時に、タクシーを何台か呼べばいいのではと簡単に提案したような場合です。

そんなことをしては、いくら掛かるか分かったものではありません。

もっと安価に済む鉄道の利用などにまで考慮が至っておらず、いかにも「安直な発想」だと言わざるを得ません。

「安直な発想」の例文2

「すぐに買い換えを考えるのは、安直な発想だ」

何かの調子が悪い、壊れたしまったといった時に、すぐに買い換えることを考えてしまっては、これも「安直な発想」だと言われても仕方ありません。

その前に、まずは自分たちで何とか直せるかを調べたり、修理に出すということから考えるべきでしょう。

「安直な発想」の例文3

「聞いた時には安直な発想だと思ったが、悪くないかも知れない」

最初は思い付きだけの考えだと思ったものの、考え直してみると悪くもないと使っている例です。

このような使い方では、前述のように、それほど悪い意味になりません。

ただし、このような提案をした方が、実はそれに自信があったという場合には、決して褒め言葉にはなっていないので、その点には注意してください。

「安直な発想」の英語と解釈

安直な発想を英語にすると、“a facile idea”となります。

“facile”「安易な」という意味の言葉で、この表現で「安直な発想」と解釈することができます。

また、“facile”には「甘い」という意味もあるので、「甘い考え」と言いたい時にも使える表現です。

「安直な発想」の類語や類義表現

「安直な発想」と意味が似ている言葉や表現です。

どれも基本的に、いい意味では使いません。

「浅はかな考え」(あさはかなかんがえ)

「安直な発想」とほとんど同じ意味の言葉ですが、「浅」という漢字を使っているように、「思い付きだけの」というより、「深く考慮されていない」という意味が強いと考えてください。

「短絡的な発想」(たんりゃくてきなはっそう)

こちらは上の「浅はかな考え」とは逆に、「簡単に思い付いたような」という意味の方が強く出ている類義表現です。

最後の「発想」「考え」「思考」と置き換えて使っても構いません。

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