この記事では、「定刻」と「定時」の違いを分かりやすく説明していきます。
「定刻」とは?
「定刻」は「ていこく」と読みます。
意味は「決められた時刻のこと」で、事前に決められたある時間のことを言います。
「定」は「さだめる」とも読み、「ものごとを決めて変えないこと」という意味、「刻」は「きざむ」とも読み「時間」という意味、「定刻」で「決められて変えない時間のこと」になります。
「定刻」の使い方
「定刻」は「決められた時刻のこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「定刻だ・である」と使われたり、副詞として「定刻に」と使われたり、形容詞として「定刻の」と使われたりします。
基本的に、あらかじめ決められたある時刻のことで、規則的な意味合いが強く、その時間になったらある行動を取らなければならないという時に使われることの多い言葉です。
「定時」とは?
「定時」は「ていじ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「決められた時刻のこと」という意味で、事前に決められたある時間のことを言います。
2つ目は「一定の時期や期間」という意味で、ジャストな時刻ではなく、特定の期間や時期などまとまった時間のことを言います。
上記に共通するのは「目安として決められている」という意味です。
「時」は「とき」とも読み、「月日の移りかわり」「その間の一点」という意味があり、「定時」で「月日の中で決められた一点のこと」になります。
「定時」の使い方
「定時」は「決められた時刻のこと」「一定の時期や期間」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「定時だ・である」と使われたり、形容詞として「定時の」と使われたり、副詞として「定時に」と使われたりします。
基本的に、あらかじめ決められた時間や、ある一定の時期や期間を表す言葉です。
ただし、必ずずその時になったら何かしなければならないというものではなく、規則にはなっていますが、個人の判断で行動できるというニュアンスを含んでいます。
「定刻」と「定時」の違い
「定刻」は「あらかじめ決められたある時刻のことで、規則として守るべき意味合いが強い」という意味です。
「定時」は「あらかじめ決められたある時刻や時期、期間のことで、自由度が高い意味合いが強い」という意味です。
「定刻」の例文
・『会議は定刻通りに始まった』
・『定刻より遅れて着席したら上司に怒られた』
・『本日の競技は定刻通りに開始いたします』
・『列車は定刻より10分程遅れて到着する予定です』
「定時」の例文
・『定時になったらすぐに帰る社員が多い』
・『定時に仕事を始められる様に準備しておく』
・『うちの会社の定時は9時から18時です』
・『リモートワークでは定時という概念が難しい』
まとめ
今回は「定刻」と「定時」について紹介しました。
「定刻」は「決められたある時刻」、「定時」は「決められたある時刻や時期、期間」と覚えておきましょう。