この記事では、「定着を図る」の意味を分かりやすく説明していきます。
「定着を図る」とは?意味
しっかり根付くように努力をするという意味です。
「定着」には3つの意味があります。
1つめは、ある場所や位置にぴったりとくっつく、ある場所で安定した状態になるです。
野球で、一軍に入ったり、二軍に入ったりしている選手がいたとします。
一軍と二軍を行ったり来たりしているので、ある場所に安定しているとはいえません。
この選手がずっと一軍で活躍するようになりました。
これは、ある場所に安定したと言うことができるので、「定着」です。
この場合は「一軍に定着する」ということができます。
2つめの意味は、しっかりと根づく、人々の間に広まって親しまれるようになるです。
感染症が広まっていなかったころは、マスクを日常的にするということが、人々の間には広まっていませんでした。
しかし、感染症が広まったため、普段からマスクをする必要が出て、マスクの着用が人々の間に根づきました。
これを「マスク着用が定着する」ということができます。
3つめの意味は、写真で現像した画像を安定させるための処理をすることです。
「定着を図る」が意味する「定着」は2つめの意味になります。
「図る」の主な意味は3つあります。
1つめは、他の物事と比べたりして判断するです。
何かをするのに、いつがいいだろうと判断することを「時期を図る」ということがあります。
2つめは企てるです。
計画を立てることや、実行しようとすることを意味しています。
3つめは工夫して努力するです。
あれこれと考えて、目的を達成するために力の限り励むことを意味しています。
「定着を図る」が意味する「図る」は3つめの意味になります。
「定着を図る」の概要
物事を人々の間に広めたい、根づかせたいと思っても、何もせずに待っているだけでは広まらないことがあります。
そのようなときに「定着を図る」ために何かがなされます。
学校が、学んだことを生徒に定着させたいと考えたとします。
しかし、教えられたことをすぐに忘れてしまうことは珍しくありません。
授業で聞いた内容を思い出せないといった経験を持つ人は少なくないことでしょう。
学んだことを定着させるために、学校は学力テストを行ったり、自習室を設けたりなどをしています。
こういった努力をすることを「定着を図る」といいます。
「定着を図る」の言葉の使い方や使われ方
ある事柄を広めたり、根づかせたりするために努力をすることを指して使用する言葉です。
たった1人に何かを定着させることには使用しません。
「定着を図る」の類語や言いかえ
「浸透を図る」が似た意味を持つ言葉です。
「浸透」には人々の間に広まるという意味があります。
まとめ
何もせずにいたら、物事は人々の間に広まったり、根づいたりすることは難しいでしょう。
広めたり、根づかせたりするために「定着を図る」ということがされる場合があります。
