この記事では、「実証」と「立証」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実証」とは?
「実証」は事実となる証拠を持ったうえで対象者に対して事実をもって証拠から証明をする行為です。
つまり、対象者に対して、状況証拠のようなものの他、対象者でない限りあり得ないなど物事が起きた際の分かり得る事実を証拠とすることで対象者に対して証拠があるのでその証拠からそれを照明して見せたという行為を「実証」と言います。
「実証」の使い方
「実証」は事実から証拠を提示し対象者に対して事実であることを認める場合に用います。
この時、対象者は訴えを受けた被告や告訴人などが対象で事実をもとに証拠を上げて物事の成り立ちから結論に至るまでを証拠という物を用いて証明します。
その為、証拠が重要な訴えなどを通すカギになるのです。
証拠が不十分である場合、「実証」とはならず、「立証」で終わるため、「実証」は必ず、対象者に結果を認めさせるだけの要素がなければならないのです。
「立証」とは?
「立証」は、確たる証拠がない中対象者を証拠品だけで確たる中心人物であることを証明することです。
つまり、推理などや科学的な操作により恐らく対象者がかかわっているであろうと結論付ける行為を「立証」と呼びます。
ただし、「立証」は科学技術などを用いて証拠を集めるのですが、間違いを犯す可能性があります。
例えば、現在では起こり得ませんが、過去には血液からDNAを採取しDNAの配列から事件の関係者であると推測をしていたのですが、過去のDNA検査は正確性が低く、誤った人物を事件の関与者であるとしたのです。
その為、「立証」は対象者が事件などに関与している重要人物であると推測した場合、間違った関与者であることもあるのです。
特に、状況証拠だけである場合など、事件関与者でなければ知っているはずがないことなどを知っているという状況でない限り、関与者であると判断できないのです。
その為、「立証」は、証拠のみで対象者を関与者であるとする行為です。
「立証」の使い方
「立証」の使い方は、状況証拠や科学的に証拠を集める場合も用います。
証拠から事実を見つけ出そうとする行為で、事実から証拠を提示するものと異なり場合によっては、「立証」を受けた対象者が事件関与者でない場合もあります。
「実証」と「立証」の違い
「実証」は事実となる証拠、物的な証拠などの他、犯人でなければ知り得ないなど事件に関与したものしか知らない証拠から、対象者が事件関与者であるとするものです。
一方で、「立証」は証拠品で対象者を事件関与者とするため、相手は事実を認めないという選択が可能です。
まとめ
「実証」は事実から証拠を上げていくため、犯人しか知り得ない情報などで犯人を特定する行為です。
一方、「立証」は証拠から犯人を上げるという手法上、犯人は証拠不十分とした場合、事実を認めないという選択が可能です。
その為、確実性でいえば、事実から、証拠を提示する「実証」の方が起こってしまった事件に関して証明をしています。